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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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仮想通貨はどうなるか バブルが終わり、新しい進化が始まる

満足度★★★★
付箋数:25

ビットコインなどの仮想通貨に関するする本は
数多く出版されています。

その中で、私は、野口悠紀雄さんの書く本を
信頼しています。

過去にも当ブログで何冊か紹介してきました。

 『仮想通貨革命
 『入門 ビットコインとブロックチェーン

今回、紹介する本書も、過去の著書に
劣らず、非常に良い本になっています。

仮想通貨の本質を捉えると同時に、
最新の技術やトレンドをわかりやすく
解説しています。

さて、ビットコインの価格は2017年12月末を
ピークに下降トレンドに転換しました。

現在のビットコインの価格はピーク時の
3分の1以下にまで下落しています。

なぜ、ビットコインの価格は急落したのか?

野口悠紀雄さんは、その原因は「先物取引」の
開始にあったと見ています。

急落のあった2017年12月に、どこかの国が
ビットコインに関する規制を強化したと
いうようなことはありませんでした。

  「この期間に起こった重要な事件は、
  12月18日にシカゴ・マーカンタイル取引所
  (CME)がビットコインの先物取引を
  始めたことだ。
  これが価格低下の原因になったとしか
  考えようがない。」

もともと、ビットコインの価格高騰は、
投機によって引き起こされたバブルでした。

ですから、先物取引がバブルを崩壊させた
ことは、十分に考えられることなのです。

では、バブルの終わったビットコインは、
もう意味がないのでしょうか?

野口さんは、以下のような考えを示します。

  「ビットコインは本来、送金に用いるべき
  ものであって、価格が上昇すると
  送金手数料が自動的に上がってしまい、
  送金手段としての魅力を失う。
  したがって、ビットコインが投機の対象と
  なって価格が上がるのは、ビットコイン
  本来の機能から見て望ましくない。」

つまり、現在のビットコインバブル崩壊は、
望ましい方向に進んだことになります。

三菱UFJ銀行は、2017年5月から
独自の仮想通貨「MUFGコイン」の実験を
始めました。

当金手段として優位性を持つ仮想通貨なので、
これは理にかなった動きとなります。

もし、この実験が成功して、一般に利用可能と
なれば、経済活動全体に大きな影響を与えます。

キャッシュレス化において、日本は世界の
潮流から大きく遅れてますが、一挙に挽回する
大きなチャンスとなりえるのです。

また、ビットコインの基になっている
ブロックチェーン技術は、通貨以外にも
広い範囲での応用が期待されています。

その中でも、野口さんが注目しているのは、
電子データの改ざんができなくなることです。

この技術は、公文書の管理にも応用可能。

  「日本では、森友問題に関連する公文書を
  財務省が改ざんするという前代未聞の事件が
  起きた。こうしたことを受けて公文書管理を
  改善すべきだとの議論が起きている。
  この究極的な手段はブロックチェーンの導入だ。
  いま最もブロックチェーンの導入が求められて
  いるのは、日本政府だ。
  森友問題が忘れ去られる前に、公文書管理の
  改革を行う必要がある。」

現在、会社の設立目的や運用のルールを
定めた定款、あるいは重要な契約書の認証は
公証人が行っています。

この公証人の大部分は裁判官や検察官の
経験者から登用され、手数料収入は1人あたり
年間3000万円とも言われています。

ブロックチェーン技術を使えば、公証人が
行っている仕事のほとんどは、簡単に安く
処理できるようになります。

野口さんは、日本での起業を活発にするために
公証人をブロックチェーンに置き換えるべきと
考えています。

本書は、ブロックチェーンの技術的な解説も
しっかりしており、仮想通貨の未来を見通す
には、非常に参考になる本だと思います。

この本から何を活かすか?

ブロックチェーン技術を利用して国家システム
を作り上げた例が既にあるようです。

その国とは、北欧バルト3国の1つ、
「エストニア」です。

エストニアのe-Estoniaでは紙の資料が
不要になり、ブロックチェーン技術を使い、
真正性は数学的に担保されているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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