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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

姿勢も話し方もよくなる声のつくりかた――自然とみんなを惹きつける43のレッスン

2018年10月02日
ノウハウ本 0
満足度★★★
付箋数:20

  「あなたのよさを、一瞬で伝える方法が
  あります。けれど、こんな素敵で素晴らしい
  ことを、まだ多くの人が知らずにいる。
  だから、僕は非常に “もったいない” と
  思うのです。
  この本では、第一印象で好きだとか
  信頼できると思ってもらえるようなコツを
  伝授していきます。誰でも、すぐにできる
  ことばかりです。」

一瞬でよさを伝える方法とは、声の出し方と
姿勢の取り方を変えることです。

この2つは、舞台芸術の基本中の基本。

  「プロが “最初に叩き込まれる基本” を、
  この本では普段の生活に役立つよう、
  そして誰でもすぐに実践できるよう、
  大事なポイントだけギュッと凝縮して
  お伝えしましょう。」

著者の中西健太郎さんは、メディアトレーナー、
ボーカルディレクターとして活躍する方。

有名な歌手やキー局のアナウンサーなどを
トレーニングするカリスマトレーナーです。

本書では、自然と人を惹きつける声の
つくり方と、姿勢のとり方を、
43のレッスンで伝えます。

当ブログでは、9月12日の記事で
近藤名奈さんの『一流の人は、なぜ話し方
よりも「声」を大切にするのか
』を紹介しました。

この本も「いい声」を出すための本でした。

本書と共通して言っていたのは、人の体は
「楽器」と同じなので、いい声を出すためには、
「姿勢」が大事であるということ。

近藤さんの本を読んだときに信じなかった
訳ではありませんが、2人の専門家が同じことを
言っていると、「やっぱり、そうなんだ」と
確証が持てました。

  「基本の姿勢は、胸を張りすぎず自然に開いて、
  背骨にしっかり頭を乗せます。すると、音源
  (声帯)の下に空洞ができて、一番大きな空洞
  である胸腔が響きやすくなります。
  これだけでも、声の響きがぜんぜん違います
  ので試してみてください。さらに、口腔を
  響かせると、もっと声の響きは変わってきます。」

中西さんのレッスンでは、声を変えるような
指導は行いません。

その人に合った、声の出し方に導きます。

面白いと思ったのは、「陰陽思想」の二元論で
分類していることです。

陰とは、動きが少なく受動的な状態。
陽とは、動きが多く能動的な状態。

どちらが良いとか悪いとかではなく、その人の
魅力や個性、あるいは仕事の性質に合わせて、
陰または陽の声の出し方を指導します。

また、トレーニングすると、声を自分が
目指す場所に届けられるようになると
中西さんは言います。

例えば、体は前を向いたまま、声だけは
後ろにも届くように意識する。

そうすると、姿勢や声の響き方がずいぶん
変わってくるようです。

あと、歯磨きのときに、「ある場所」を
一緒に磨くと、発声の感覚が格段に良くなる
ことが紹介されていました。

その「ある場所」とは、口蓋(上あご)
歯茎、舌の3ヶ所です。

これらはデリケートな場所なので、磨くと
いうより、軽くトントン叩く程度に刺激すると、
周辺の感覚が敏感になり、発声をコントロール
しやすくなるそうです。

  第1章 みんなを惹きつける「声」の魔力
  第2章 気持ちいい声を出すための
     「姿勢」のレッスン
  第3章 気持ちいい声を出すための
     「呼吸」のレッスン
  第4章 印象が上がる話し方とは?
  第5章 魅力的な声になる4つのトレーニング

本書のレッスンは実践しやすいので、
あなたの第一印象をよく変えるための、
即効性がある本だと思います。

この本から何を活かすか?

近藤さんの『一流の人は・・・』では、
写真付きで姿勢のとり方を解説していました。

一方、本書で中西さんは、Youtube動画で
発声法、姿勢のとり方を解説しています。



本書用に8本の動画がアップされています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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