活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

amazon 世界最先端の戦略がわかる

満足度★★★★
付箋数:29

  「私たちは、もはやだれもアマゾンと無関係に
  暮らすことはできない。こう言ったら、
  言い過ぎだと思われるだろうか。しかし、
   “自分はアマゾンでは買い物をしない” という
  人も関係はない。サービスを直接利用する
  しないにかかわらず、社会のあちこちに確実に
  浸透しているからだ。

  アマゾンが秘密主義なのは有名な話である。
  誰にとっても、これほど身近になりながら、
  アマゾンはその全貌をつかませない。
  だからこそ、私たちはこの “帝国” アマゾンを
  知る必要がある。

  アマゾンのビジネスは、経営学の革命だと
  断言できる。10年後には、経営学の教科書に
  載るような、エポックメイキングな存在である。
   “ネットとリアルの境界” をなくした最初の
  存在として、未来に残り続けていくだろう。」

成毛眞さんの話は、ハッキリ言って極端です。

だからこそ、本当に凄いものを「物凄い」
と語らせると、天下一品。

本書でも、アマゾンの凄さが際立って
伝わります。

先月紹介したスコット・ギャロウェイさんの
the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
では、地上を支配する現代の四騎士の1人として、
アマゾンはグーグル、アップル、フェイスブック
と同列で紹介されていました。

しかし、本書を読む限りでは、他の三騎士を
圧倒して、地上がアマゾンだけに支配されそうな
錯覚に陥ってしまいます。

私も、過去にアマゾンの強さを語る本は
何冊も読んでいますから、本書で紹介されている
「秘密」は、知っていることがいくつもあります。

しかし、それを成毛さんに語られると、
改めてアマゾンの凄さを思い知りました。

  「アマゾンは、顧客の望みを叶えるために、
  テクノロジーでインフラを整えてきた。
  いまや、AI、自動運転、顔認証や翻訳システム
  にまで投資している。アマゾンの投資先を
  知れば、この先の世界がわかるといってもいい。
  繰り返すが、アマゾンは “帝国” を築きつつある。
  そして、アマゾンの今を知ることは、ビジネスの
  最先端を知ることであり、未来の社会を知ること
  と同義なのだ。」

本書で語られるアマゾンの強さの1つに、
CCCがマイナスという「魔法」があります。

CCCとはキャッシュ・コンバージョン・サイクル
の略で、仕入れた商品を販売して、何日で
現金化できるかを示した指標です。

一般的な小売業では、CCCはプラス10~20日。

しかし、アマゾンのCCCはマイナス28.5日です。

これは物を売る約30日前に手元に現金が
入っていることを意味します。

  「アマゾンは売上が伸びれば伸びるほど、
  手元に入る資金が極大化するキャッシュ
  マシーンなのだ。」

どうやってアマゾンがCCCをマイナスにして
いるのか、その秘密は予測でしかないものの、
「マーケットプレイスの預かり金」ではないか、
と解説されています。

この「打ち出の小槌」のからくりに気づいた
ウォルマートも、今ではマーケットプレイスを
開設しているようです。

個人的には、成毛さんによるジェブ・ベゾスさん
の人物としての考察も、なるほどと感心ました。

  「たとえば、ベゾスとアップルのスティーブ・
  ジョブズとの違いは、そのまま会社のカラー
  に当てはまる。ベゾスはエンジニアなので、
  ものごとの構造や作り方を知っている。
  アマゾンの経営にも、ネットを使った
  テクノロジー会社を作りたいという気持ちが
  現れている。

  ジョブズは夢追い人であり、デザイナーだ。
  アップルも言ってしまえば “かっこいい” 
  から始めた、そんなアップルはGAFAの中でも
  ハードウェアを作る能力が最も高い。」

とにかく、成毛さんの語りは面白いので、
アマゾンをよく知る人も、よく知らない人も、
間違いなく、本書を楽しむことができるでしょう。

アマゾンにはいろいろな要素が詰まっています。

この1社を押さえておけば、これから世界が
どう変わっていくかを知ることができる
というのは、言い過ぎではないと思います。

この本から何を活かすか?

本書を読んでいて、アマゾンのコールセンター
のある担当者の話を思い出しました。

アマゾンのコールセンターに入る電話は
そのほとんどが「苦情」だと言います。

担当者、次のように語っていました。

  「最終的に、ほとんど苦情は収まります。
  結局、みんなアマゾンのことが好きなんです。」

アマゾンプライムの価格を後から値上げする
戦略も、これだけアマゾン好きな人を
先に作ったからこそ、成功するのでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 経営・戦略 | 05:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/3371-60ad87af

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT