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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

満足度★★★★
付箋数:27

ダイヤモンド社の上村さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたは、食べ物を選ぶ際に、それが何カロリー
あるか、気にしていませんか?

現在ではコンビニで弁当や惣菜を買うときでも、
ファミレスで食事をするときでも、ほとんどの場合、
摂取カロリーが表示されています。

それは食品表示法によって義務化された栄養成分
の中に「熱量(カロリー)」も含まれているから
なのでしょう。

カロリーが表示されている以上、ダイエットして
いる人はもちろん、していない人でも多少は
気になってしまうものです。

しかし、「食べたカロリーだけ動かないと太る」
は間違いであると、本書の著者、ロバート・H・
ラスティグさんは指摘します。

なぜなら、私たちの体は、摂取するエネルギー量
が減ると、それに合わせて、消費するエネルギー
量も減らすようにできているからです。

  「カロリーの消費量は体にコントロールされて
  いて、摂取されたカロリーの量だけではなく、
  その質にも依存しているからである。」

本書は、医師であるラスティグさんが、
16年間におよぶ医学研究、学術集会、論文を
読み合う抄読会、患者を治療してきた経験など
すべてを集大成したもので、100%科学的根拠に
基づいた本です。

  「果糖は非常に甘く、例外なく脂質に代謝
  される。これが悪者ナンバーワンだ。
  果糖は、この厄介な物語において、
  あなたをダークサイドに引きずり込もうと
  手ぐすねをひいている、肥満帝国の
  ダース・ベイダーだ。」

果糖が、体に入ったときには、次の独特の
代謝方法でメタボ症候群に関連付けられる現象を
引き起こす可能性があります。

 プロセス1. 尿酸が生まれ、痛風をもたらし、
      血圧が上がる
 プロセス2. 直接ミトコンドリアに入り、
      パンクさせる
 プロセス3. 脂肪になり、心臓病を推し進める
 プロセス4. 肝臓がインスリン抵抗性になる
 プロセス5. 血糖値が上がり、糖尿病につながる
 プロセス6. 内臓脂肪が増える
 プロセス7. がん発症の可能性が高まる
 プロセス8. 空腹感が高まる
 プロセス9. 腸壁のバリア機能を奪い、
      インスリンレベルを上げる
 プロセス10. メイラード反応が生じ、
      がんの発症を加速させる
 プロセス11. 認知症が起こる

ここに挙げたのは、果糖ですが、ブドウ糖にも
代謝に欠点があり、取り過ぎは良くありません。

では、巷で話題の「低炭水化物ダイエット」は
どうなのでしょうか?

  「まず、炭水化物の制限は、糖尿病治療の
  第一目標であるブドウ糖のコントロールを
  向上させる。第2に、低炭水化物ダイエット
  には、少なくとも低脂肪ダイエットと同等の
  体重減少効果がある。第3に、炭水化物を
  脂肪で置き換えることは、一般的に、心臓病の
  マーカーと発生率によい影響を与える。
  第4に、炭水化物制限は、メタボ症候群の
  症状を改善する。第5に、炭水化物制限の
  有益な効果は減量とは関係なく生じる。」

つまり、低炭水化物ダイエットはメタボにも
減量にもよいとうのが、本書の結論です。

また、本書では果糖中毒の解毒剤として、
「食物繊維の摂取」と「1日15分の運動」
を挙げています。

肥満は、自堕落な行動や性格の欠点の結果
ではありません。

脳や体の仕組みを知らず、そして誤った情報
によって糖分を取りすぎた結果なのです。

本書は、脳と体の仕組みに迫り、食品業界
の闇に切り込むサイエンス・ノンフィクション
として、非常に優れています。

何よりも、読み物として非常に面白いので、
本書がNYタイムズのベストセラーになるのも
納得できました。

私も自信を持ってオススメできる1冊です。

この本から何を活かすか?

同じ脂肪でも「内臓脂肪」と「皮下脂肪」は、
その働きが大きく違うようです。

内臓脂肪が、私たちの健康に害をもたらすのは、
よく知られたところですね。

一方で、皮下脂肪は多ければ多いほど健康に
よく、量と寿命が比例するようです。

皮下脂肪が少ないほど、早い死を迎える
傾向が強いようなので、要注意です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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