活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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破壊者 ハカイモノ

満足度★★★
付箋数:23

日本を代表するエンタテイメント企業グループ、
エイベックス・グループ。

浜崎あゆみさん、Every Little Thingなど、
数多くのアーティストが所属するのが、
レコード・レーベルのavex traxですね。

本書は、音楽プロデューサーも務める
エイベックス株式会社代表取締役会長CEO
松浦勝人さんの「ひとりごと」を綴ったもの。

「GOETHE」2009年10月号~2018年5月号に
連載された松浦さんのエッセイ
「素人目線 松浦勝人の生き様」の中から
厳選して改題したものです。

松浦さんと言えば、経営者としての手腕も
さることながら、公私に渡り話題の多い方
なので、どんなことを語るのか、
その発言には注目が集まります。

  「毎月1回、『ゲーテ』の読者に向かって
  話をして103回、8年7ヶ月。一度も休むこと
  なく話をしてきた。自分でもよく続いた
  ものだと思う。特にテーマを決めるわけ
  でもなく、その時その時、僕が思ったこと、
  感じたことを話してきた。
  読者に向かって話しているフリをして、
  自分に向かって自問自答してきたのかも
  しれない。」

第1回目に松浦さんが語るのは、
エイベックスの原点が街のレコード店に
あったこと。

そして、大きな転機となった小室哲哉さん
との出会いについてです。

2008年に小室さんが逮捕された際に、
松浦さんが6億5千万円ほどを個人的に
融資したことが大きな話題になりました。

ジュリアナ東京で、松浦さんは小室さんと
出会い、TMネットワークをプロデュース
することになります。

それから小室ファミリーが大成功を収め、
エイベックスの売上の大半を占めるように
なっていく。

しかし、徐々に松浦さんは小室さんの
考え方にはついていけなくなり、
ライバル心を燃やすようになります。

そんな時に松浦さんが発掘したのが、
浜崎あゆみさんでした。

  「初めて出会った時は、ビジュアルがいい
  から、アイドルになってしまわないかと
  心配になった。(中略)
  浜崎は、デビューの頃、話し方などで
  周りから “バカじゃないの?” と
  嫌われやすいところがあって、
  自分のことを “あゆ” と呼んでいるのを
   “私” に直したほうがいいんじゃないか
  という話になったけど、僕は
   “すべて素でいけ” と言った。」

浜崎あゆみさんが、アーティストとして
成功したのは、松浦さんが小室さんに対して
持った敵対心のおかげとも言えるでしょう。

松浦さんと小室さんとの間には、確執も
あったようですが、今では戦友という
心境に至っているのかもしれません。

  「いつも不安の中にいるから、無謀な
  挑戦もできた。エイベックスは、その時
  その時で大きな勝負に挑み、成功し、
  なんとか荒波を越えて成長してきた。
  不安の中にいるから、常に最悪のシナリオ
  を考える。エイベックスが明日倒産して、
  僕は家族ともども路頭に迷うという
  シナリオも常に頭の中にある。」

ゴシップ的な話しも十分に面白いのですが、
やはり松浦さんの経営者としての考え方や
焦燥感が現れているところが本書の魅力。

カリスマ経営者が何を感じ、どう考えて
行動しているのかが良く分かる本です。

松浦さんの何気ないつぶやきが、
非常に重い言葉として刺さるのは、
人間力の賜物なのでしょう。

この本から何を活かすか?

意外な話として松浦さんが語っていたのが、
エイベックスの「働き方改革」。

一般企業では、ずいぶん言われるように
なったことですが、エンタテイメント業界でも、
働き方改革を考えていることに、時代の流れを
感じました。

松浦さんは、こういったことにも積極的に
若い世代の感覚を取り入れようとしています。

  「社内にジュニアボードというプロジェクト
  を設置した。20代、30代の若手社員を中心に、
  会社のことを議論するプロジェクト。
  働き方だけでなく、新規ビジネスについても、
  僕なんかには思いつかない発想が出てくる
  ことを期待している。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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