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医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方

満足度★★★★
付箋数:25

日経BP社の日野さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

現在、日本人の最も多い「死因」は「がん」です。

がんは、「がん検診」で早期発見することで、
大部分の完治が見込めます。

しかし、がんを見つけるための「がん検診」が
正しく理解されている状況ではありません。

それは医療が凄まじい勢いで高度化、細分化し、
インターネットの発達などで様々なレベルの
情報が氾濫することで、かえって正しい情報が
見つけにくくなっているからです。

  「例えば、がん検診にも様々な選択肢が
  あります。どの検査をどのくらいの間隔で
  受ければいいのか判断しにくいと思います。
  さらに、がん検診さえ受けていれば大丈夫
  というわけでもありません。
  実はがん検診にも、専門家でなければ
  分からないような盲点や落とし穴が
  たくさんあるのです。

  日々の健康管理も同様です。
  タバコ、アルコール、肥満の害はどれくらいか。
  そしてどんながんのリスクが上がるのか・・・。
  大切な情報なのに意外と知られていません。
  むしろ、がんに関しては客観性に乏しい、
  極端な意見が蔓延しています。」

本書は、「がん検診」の受け方や使い方の
正しい知識をマンガを使って解説する本です。

著者は、日経ビジネスオンラインで連載する
人気の現役医師・近藤慎太郎さん。

本書の特徴であるマンガのパートも
近藤さんが描いたものです。

あなたは、日本人の死亡に関わるリスク因子で
最も高いものは何か知っていますか?

他のリスク因子を押さえて、
圧倒的1位なのが、「喫煙」です。

しかし、近藤さんは、タバコの本当の怖さは、
あまり知られていないと指摘します。

一般には、タバコは「肺がん」のリスク因子
という認識はあるでしょう。

しかし、実際は肺がんだけでなく、
15種類のがんのリスク因子になっています。

鼻腔・副鼻腔のがん、口腔がん、咽頭がん、
喉頭がん、食道がん、胃がん、大腸がん、
膵がん、肝臓がん、腎がん、子宮頸がん、
卵巣がん、膀胱などの尿路系のがん、
骨髄性白血病。

また、タバコを吸うとリスクが上がる
肺がんは、がん患者の中でも死亡数は
年間約7万4000人で第1位です。

それでは、どのような検診で、肺がんを
早期発見することができるのでしょうか?

肺がん検診といえば、胸部レントゲン撮影が
一般的です。

しかし、早期発見するにはこれだけでは
足りません。

レントゲン検診で下がる肺がんの死亡率は
30~60%で、決して100%ではありません。

他に2つの検診を併用することが大切です。

1つ目は、痰の検査。

肺部門のがんは、がん細胞が痰に混じり
やすいので、痰の検査が有効です。

2つ目は、胸部のCT検査。

CT検査も万能ではありませんが、肺がんの
死亡率を20%下げると言われています。

肺がんで助かる人と亡くなる人の差は、
次のような認識があるかどうかです。

  「レントゲンによる検査だけでは時に不十分。
  自分のリスクに応じて、痰の検査やCT検査を
  併用することが大切」

ただし、「禁煙」に勝る肺がんの
死亡リスクを下げる予防策はないようです。

本書は、肺がんを始め、全部で11種類のがんの
検診について、わかりやすく解説します。

最後の章では、がん検診懐疑派への反論も
述べられています。

大事な部分で、マンガが挿入されているので、
本を読むのが苦手な人でも、すっと読めて、
最新の医療知識とその使い方がわかります。

一家に一冊、置いておくと安心できる
本だと思います。

この本から何を活かすか?

  最近話題の「電子タバコ」ってどうなの?

例えば、「IQOS(アイコス)」は、ニコチンの
摂取量が、通常のタバコの84%になるという
データがあります。

他の有害物質も同様の傾向があるとしても、
残念ながら、肺がんなどの死亡リスクを
劇的に下げる訳ではありません。

電子タバコはリスクを下げる目的よりも、
あくまで、「禁煙に至るまでのワンステップ」
と考える必要があるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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