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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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すぐ実践! 利益がぐんぐん伸びる 稼げるFTA大全

満足度★★★★
付箋数:26

日経BP社の日野さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたの会社のビジネスは、海外から原材料を
輸入したり、海外に製品を輸出していませんか?

あるいは海外に工場や倉庫などがあって、
海外とモノのつながりを持ちませんか?

もし、そのようなビジネスをしているなら、
間違いなく本書を読んだ方がいい。

なぜなら、本書はあなたの会社の「利益」を
劇的に改善する可能性を秘めているからです。

本書は、FTA(自由貿易協定)をビジネスに
活用するための本です。

著者は、通商・国際ルール関連の専門家の
羽生田慶介さん。

羽生田さんは、かつて経済産業省の
通商政策局にて、アジア諸国とのFTA交渉に
従事した方。

その後、外資系コンサルティング会社で
経営戦略や事業戦略のコンサルティングを
多数く行った経験を持ちます。

FTAとは、「Free Trade Agreement」の
頭文字を取ったもので、通商ルールの1つ。

通商という言葉自体、学生時代に習った
「日米修好通商条約」以来、聞いていない
方もいるかもしれませんが、簡単に言うと、
外国との商取引の協定のこと。

FTAは、2カ国以上の間で、自由な貿易を
するために、障壁を取り除く協定。

代表的な措置は「関税」をなくすことです。

FTAは、海外とモノのつながりを持つ企業
にとって、会社を潰すのも、成長させるのも
その活用次第と言うぐらい重要なものです。

しかし、日本のビジネスパーソンは、
FTAなどに関する「通商リテラシー」が低い、
と羽生田さんは指摘します。

なぜなら、日本のメディアではFTA交渉の
「過程」しか報じられないからです。

しかし、注目する点はそこではありません。

ビジネスパーソンが本当に意識しなければ
ならないのは、交渉した「後」の情報。

策定されたルールが、自社のビジネスに
どのような影響を与えるかが重要なのです。

それでは、FTAはどれくらいビジネスに
インパクトをもたらすのか?

関税が1%違ったくらいでは、企業の利益に
それほど大きな影響はないのではないか、
と考える方もいるかも知れません。

しかし、それはとんでもない誤解です。

  「関税3%は法人税30%に相当する」

羽生田さんは、これが関税が経営に与える
インパクトだと説明します。

  「一般的な日本の製造業では、関税が課せ
  られる輸入価格(CIF価格)は、法人税が
  課せられる税引前利益の10倍程度だ。
  この計算によれば、最終利益ベースでは、
  関税インパクトは法人税の10倍となる。
  つまり関税が3%下がるということは、
  日本の実効法人税率が30%下がるのと同じ
  インパクト、ということになる。」

これだけFTAは会社の利益に与える影響が
大きいにも関わらず、輸出入をする
すべての会社で「FTAの使い漏れ」があると
羽生田さんは指摘します。

FTAは、将来的に使う「知識」のお勉強
ではありません。

すぐに利益を改善するための施策です。

  「FTAにしっかりと対応すれば、金額ばかり
  ではなく、そのメリットが “あっという間に” 
  出始める。FTA対応のもう1つの魅力が “早さ” 
  にあるのだ。関税は、数あるコスト項目の
  中でも超短期、つまり明日の実績に直結する。
  まさに当期の予算の話なのだ。」

私も本書を読むまで、関税がここまで
ビジネスに影響があるものだとは、
まったく知りませんでした。

本書は、海外と輸出入を行う企業にとっては
死活に関わる重要な本だと思います。

この本から何を活かすか?

関税のわかりにくさは、どこにあるのか?

それは「損益計算書」を見ても分からない
ところにあります。

通常、「税」の項目は、損益計算書の末行、
「法人税等」の中に入ります。

しかし、厳密に言うと、関税は税ではありません。

英語で表示される場合も、TariffまたはDutyで
あってTaxではないようです。

損益計算書の中では、「売上原価」の中に
溶け込んでいます。

これが企業にとって関税対応が難しい
理由の1つです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 05:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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