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自衛隊イラク日報 日誌から見える隊員達の生活と素顔

満足度★★★
付箋数:20

真明社の村上さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

日本が自衛隊をイラクに派遣していたのは、
イラク戦争初期の頃なので、もうずいぶん
前のことになります。

派遣期間は、2003年12月から2009年2月まで
のことでした。

この派遣は、イラク特措法に基づき、
「非戦闘地域」に限って、人道復興支援と
安全確保支援をするためのものでした。

議論の的になったのは、派遣された地域が、
「非戦闘地域」か否かということでした。

もし、戦闘地域であるならば、憲法9条に
違反することになるからです。

  「2018年4月16日、それまで存在しないと
  されていた自衛隊のイラク派遣における
   “日報” が、防衛省によって公開されました。
  そして1万5千ページにも上る資料の中には、
  イラクでの自衛隊隊員たちの生活が
  良く分かる “日誌” も2005年から2006年に
  かけての数百日分、含まれていました。」

自衛隊の南スーダンPKO日報隠蔽問題に絡んで、
その存在が確認されることになったのが、
イラク派遣時の日報でした。

これらの日報隠蔽問題の責任を取って、
当時防衛大臣だった稲田朋美さんが
辞任したのは記憶に新しいところです。

日報の存在が注目が集まっていたのは、
政府が自衛隊の活動範囲を非戦闘地域と主張
してきたことに、矛盾があるかがどうかが、
確認できるから。

もし日報の中に、「戦闘」とか「銃撃戦」などの
記述があれば、非戦闘地域という政府の主張が
覆されることになるからです。

そんな背景があってイラク日報は注目されて
いましたが、その中には、自衛隊員の日常を
綴る「日誌」が含まれていました。

「日報」は完全に業務の報告であるのに対し、
「日誌」は自衛隊としての活動は直接関係しない、
個人の気持ちを含めた日記のようなものです。

多国籍軍の仲間達と、厳しくもユーモラスな
日常が書かれている日誌は、公開されてから
ネット上でも大きな話題になりました。

  「 “イラク日報” の中でも個人的な視点で
  書かれている “日誌” の中から、書き手の
  生活や心情が伝わりやすいと思われる部分を
  抜粋し、できるだけ多くの方が読みやすいよう
  編集してまとめたものが本書です。
  イラクという土地で、自衛隊としての復興支援
  を行う隊員の方々が、何を考えてどのように
  日々を過ごしていたのか。それが、自身の言葉
  で活き活きと語られています。」

この日誌は、そもそも隊員仲間以外の人が
読むことを想定して書かれたものではありません。

だからこそ、隊員のリアルな生活や心情が、
偽りなく語られているのです。

  「バクダット日誌 2005年11月3日

  初めて接する他国の挨拶の風習の中で、
  最近対応に困っているのが “ウィンク” である。
  きれいな金髪の女性が “ウィンク” して
  くれれば、うれしいのだが、残念ながら
  ウィンクするのは、額の面積が通常より広い
  オヤジか、ヒゲズラのオッサンばかり・・・。
  オッサンが相互にウィンクする光景の中に
  自分がいることが許せないから、
  私がウィンクしたことは一度もない。」

素人の書いた文章ですが、緊迫した情勢で、
ほのぼのとした日常が語られるギャップに、
「平和とは何か」ということを、あらためて
考えさせられます。

本書は、イラク日報の中の「日誌」だけに
注目して、「仲間と日常」、「家族」、
「戦闘」、「イラクでの想い」という4つの
テーマに分類し、時系列でまとめたものです。

この本から何を活かすか?

本書の舞台は、主に以下の3つの地域です。

マサーワは、イラク共和国ムサンナー県の都市。

600名近い陸上自衛隊本隊が、「給水」、
「医療支援」、「学校・道路の補修」などの
人道復興支援活動を行いました。

バクダットは、イラク共和国の首都。

5名ほどの連絡幹部(LO)が、多国籍軍と
協力して本隊の支援活動を行いました。

バスラは、イラク共和国第二の都市。

4名ほどのLOが、多国籍軍と協力して本隊の
支援業務を行いました。

バクダットにしてもバスラにしても、
多国籍軍の面々のキャラクターが濃くて、
なかなか面白い。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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