活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書

満足度★★★★
付箋数:25

著者の西岡壱誠さんは、現役の東大生です。

もともと頭が良い天才タイプでも、小さい頃から、
一生懸命勉強した秀才タイプでもないようです。

その証拠に、西岡さんが通っていた高校は、
合格ラインは偏差値50で、歴代東大生輩出数は
ゼロという学校でした。

そして、実際に西岡さんが東大を受験しても、
箸にも棒にもかからず、あっという間に
2浪してしまったそうです。

しかし、ある1つの勉強法を変えただけで、
知識を運用する力、すなわち「地頭力」が
鍛えられ、急速に成績が上がりました。

その結果、東大模試では全国4位となり、
見事、東大に合格を果たしました。

西岡さんは、いったい、どんな勉強方法に
変えたのでしょうか?

その方法とは、教科書や参考書の
「読み方」を変えることでした。

「本と徹底的に議論」しながら読む。

つまり、受動的な読み方から、
能動的な読み方に変えたのです。

具体的には「どうしてこういう風になるのか?」
「これは本当にそうなんだろうか?」と頭の中で
本と会話するように読むのです。

そして、西岡さんが東大に入って気がついたのは、
東大生の多くが、この能動的に本と議論する
読み方を実践してるということでした。

  「東大生は、受動的に本を読むのではなく、
  本と対話・議論しながら、能動的に本を
  読みます。だからこそ “知識を自分のもの
  にして、同時に地頭力も身につける”
  ことができるのです。」

本書は、「地頭力」と「読み込む力」を同時に
身につける読書法を「東大読書」と名付け、
その方法を5つのステップで解説します。

 STEP1. 仮設作りで「読み込む力」が劇的に上がる

 STEP2. 取材読みで「論理の流れ」がクリアに
    見える

 STEP3. 整理読みで難しいことでも「一言」で
    説明できる

 STEP4. 検証読みで「多面的なモノの見方」
    を身につける

 STEP5. 議論読みで本の内容を「ずっと記憶」
    しておける

では、この中から、本書の肝となるSTEP5の
「議論読み」について少し紹介しましょう。

これは相手と会話するように本を読み、
読後にアウトプットする読み方です。

すると、本の内容が理解できるだけでなく、
頭の中にも記憶が残るというものです。

読み終わった後に行う、「議論読み」の
テクニックは3つあります。

1つ目は、STEP1で本を読む前に立てた
「仮説」が外れていなかったかどうかの、
「答え合わせ」をすること。

2つ目は、STEP3よりももっとコンパクトな
要約を行う「アウトプット要約」をすること。

3つ目は、今までのすべての読解を踏まえて
自分の感想・意見をアウトプットする
「自分なりの結論」を導くこと。

この3つを行うと、本が読みっぱなしにならず、
自分の中できちんと消化することができます。

その結果、本を読んで知っているだけの
知識から、自分で使える知恵に変わるのです。

本書の読書術は、なんとなく我流でやっている
人もある程度いると思います。

おそらく、多くの東大生は、その方法を
暗黙知として、自然とやっているのでしょう。

本書が素晴らしいのは、それをノウハウ化して、
誰でもできる形式知としているところです。

本書の読書術は、クリティカル・リーディング
の一種ですが、スモールステップ化され、
実践しやすくなっている点が秀逸だと思います。

この本から何を活かすか?

「東大読書」で、どんな本を読めばいいのか?

西岡さんは、得るものが多い本として、
「ベストセラー」を挙げています。

これは「ベストセラー=良い本」
という意味ではありません。

なぜ、ベストセラーを読むべきなのか?

  「それは、ベストセラーは必ず
   “議論を呼ぶ” ということです。(中略)
   “毒にも薬にもならない” という言い方が
  あります。益になるわけでも害になる
  わけでもなく、あってもなくても
  どうでもいいものの例えです。
  それで言うのであれば、ベストセラー
  というのは “毒か薬か” ではあるわけです。」

ベストセラーの主張に賛成か反対か別にして、
議論が喚起されるから、読む価値があるのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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