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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

2018年07月03日
ビジネス一般・ストーリー 0
満足度★★★★
付箋数:27

最初に言っておきますが、かなり「熱い」本です。
本書を、強力にオススメします。

  「1995年1月2日。
  日本テレビ社内は歓喜の声に湧いた。
  12年間、視聴率三冠王に君臨し続けてきた
  フジテレビをついに逆転したのだ。
   “0.01%” をめぐる僅差の戦いだった。
  歓喜の輪の中心にいたのは、編成局長として
  辣腕をふるった萩原敏雄だった。
  勝利確定の報を聞いてすぐに駆けつけた
  社長の氏家齊一郎も社員たちの労をねぎらった。
  そして、その立役者となったディレクターや
  プロデューサーたちにバイク便や電話などで
  次々にその吉報は知らされていった。」

今でこそ、その面影はあまり感じませんが、
80年代は「オレたちひょうきん族」などの
勢いそのままに、フジテレビは視聴率の
絶対王者でした。

全日(6時~24時)、ゴールデン(19時~22時)、
プライム(19時~23時)の3つの時間帯、
いわゆる視聴率三冠。

フジテレビは、あの有名になったコピー、
「楽しくなければテレビじゃない」を旗印に
1982年から12年間、三冠王に君臨していました。

それとは対照的に80年代の日本テレビの
視聴率は低迷していて、民放3位が定位置に
なっていました。

しかし、90年代、日本テレビは徐々に
視聴率の差を詰め始め、93年には全日で
ついにフジテレビに並びます。

そして、94年には全日で完全にフジを圧倒し、
その年の年末にはゴールデン、プライムでも
フジを逆転しました。

以来、今では日本テレビが絶対王者として、
視聴率三冠王に君臨しています。

直近でも、日本テレビは「しゃべくり007」、
「嵐にしやがれ」、「ザ!鉄腕!DASH!!」、
「行列のできる法律相談所」などの
バラエティーが好調。

月間視聴率で、2018年6月まで55か月連続、
三冠王になったニュースも流れています。

いかにして、日本テレビは、フジテレビを
逆転し、絶対王者と呼ばれるようになったのか?

本書は、その過程を描いたドキュメンタリー。

日テレが、やれることを全部やって、
万年3位を覆し、難攻不落のフジを追い抜いた
壮絶な戦いの記録です。

著者の戸部田誠さんは、最初、週刊文春から、
日本テレビの強さを探る連載記事の執筆依頼を
受けました。

当初、戸部田さんは、連載を受けることを
躊躇したそうです。

なぜなら、視聴率上位にランキングされる
日本テレビの番組をほとんど見ておらず、
苦手意識さえあったからです。

しかし、連載するかどうかを判断するために、
資料を調べ、取材を進めるとその考えは
徐々に変わっていきました。

  「調べれば調べるほど、90年代から
  フジテレビに迫り、やがて逆転する日本テレビ
  の “物語” に魅了されていった。
  そして、それが現在も地続きであることが
  分かってきた。」

戸部田さんは、連載のために、視聴率戦争の
最前線で戦った当事者に取材を重ねます。

そして描いたのは、テレビそのものではなく、
裏で支えていた人たちの壮大なドラマです。

  「本書は、テレビの裏話のようなものが
  主題ではない。ひとつの一大プロジェクトに
  対し、名もなき者たちが組織の中で奮闘
  しながら巨大な壁に立ち向かい、
  乗り越えていく様を描いたものだ。
  それはテレビという世界に限らない、
  人間の物語だ。」

本書には、80年代、90年代のテレビが
キラキラと輝いていた時代の懐かし番組が
数多く登場します。

そして、失敗を重ねながら、執拗に努力し、
遂には成功にたどり着くテレビマン達の
生々しい物語が描かれています。

書籍化に当たり、週刊文春の連載では
書けなかった、フジテレビ側の動向についても
取材を加え補強されています。

読むと、熱くなること間違いなし。
迷ったら、騙されたと思って読んでみてください。

この本から何を活かすか?

今やテレビ番組では欠かせない「ワイプ」。

「ワイプ芸」などど呼ばれるように、番組の
出演者がVTRを見てリアクションすることが、
大きな役割を果たすようになっています。

このワイプが発明されたのは日本テレビの番組、
「世界まる見え!テレビ特捜部」でした。

元々は、メインの出演者である所ジョージさん、
楠田枝里子さん、ビートたけしさんが画面に
出ない時間を減らすための苦肉の策でした。

現在のワイプは、当初の意図と違う方向に
進化したようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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