同時通訳者のカバンの中 ツールを使いこなせば英語力3割アップ!
付箋数:20
「『同時通訳者のカバンの中』という
タイトル通り、この本はもしかしたら、
This is about my bag of tricks.
これはわたしの bag of tricks についての
本です。」
bag of tricks とは、(有効な)あらゆる手段
という意味です。
「この本は、今まで英語学習に関して
わたしが試してきて、効果があったと思う
方法を bag of tricks としてご紹介した
ものになります。」
著者は、NHKラジオ講座「入門ビジネス英語」
の元講師の関谷英里子さんです。
本書は2013年に祥伝社から刊行された
『同時通訳者の頭の中』の姉妹本。
同時通訳者の関谷さんが、これまで
カバンの中にどんなものを入れきたかを
紹介します。
学生時代、商社務め時代、同時通訳者に
なりたての頃までを振り返ります。
それは単純にアイテムの説明というよりも、
関谷さんが、どのように英語を学んできたか
の変遷を辿ることになります。
本書では、以下のアイテムとその具体的な
活用方法が紹介されています。
<学生時代>
フォニックスの表
洋画のDVD/ネットドラマ
ディクテーション用のノート
<会社員時代>
単語帳
英語雑誌(エコノミスト)
ツイッター
<同時通訳者ビギナー時代>
ユーチューブ
オンライン辞書
<NHKラジオ講師時代>
NHKラジオ講座のテキスト
オンライン英会話
<現在>
プレゼン資料
メモ帳
ペン
クリップボード
タイマー
イヤホン
電子辞書
のどスプレー
菓子
水
<スマホの中身>
ポッドキャスト
英語アプリ
この中で、いくつかのアイテムについて、
実際の使い方を見てみましょう。
まず、「単語帳」について。
これは既存の単語集ではなく、関谷さん自身が
日々の仕事の中で出会ったボキャブラリーを
書き留めたものです。
なぜ単語帳を作る必要があるかと言うと、
ビジネス英語と学校で習う英語の間には、
ボキャブラリーの違いがあるからです。
関谷さんは、海外の取引先が使う英語は、
「コンパクトでインパクトがある」と感じ、
日々の業務での発見をメモするように
なったそうです。
次に「NHKラジオ講座のテキスト」。
元講師として、関谷さんはこのプログラムは
想像以上に役に立つので、活用しない手はない
と説明しています。
活用方法は、講座を聞くのはもちろんですが、
オススメは会話文形式の英文の音読。
ただ声に出すだけでなく、誰かに読み聞かせる
ようなつもりで音読するといいようです。
人に伝えるように英文を読むことで、
日本人に決定的に足りないアウトプットを
補うことができるのです。

私がメインで聞いているNHKラジオ講座は
杉田敏さんの「実践ビジネス英語」です。
この講座は、もの凄く内容が面白いので、
リスニング用にずいぶん昔から聞いています。
ただし、私の英語の実力からすると、
自分が本当に会話で使う表現としては
少し難しいと感じています。
そこで、現在は柴田真一さんが講師を務める
「入門ビジネス英語」をアウトプット用に
聞くことにしました。
こちらは、シンプルな英語を使いこなすための
講座なので、誰かに伝えるように読む練習には
ちょうど良いと感じています。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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