活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

働く大人のための「学び」の教科書

2018年05月30日
勉強法 0
満足度★★★
付箋数:25

私たちは、なぜ、学び続けなければならないのか?

以前の世界は、安定的で変化のスピードは、
あまり速くありませんでした。

そのため、人が一生のうちに過ごす社会は、
せいぜい1つでした。

その社会で、一度しっかり学んで、子どもから
大人になってしまえば、私たちはそのまま、
大人でいることができました。

しかし、現在の進歩する世界では、人が一生に
おいて過ごす社会は1つではありません。

時間と共に世界は変わるので、大人になってから
時代が変わってしまうと、新しいルールを
一から学び直さなくてはならないのです。

つまり、大人になっても、何も学ばなければ、
次の時代の子どもに抜かれてしまいます。

今や学び続けなければ、大人が大人のままで
いられない世界になっているのです。

しかし、ここで重大な落とし穴があります。

それは、私たちは「大人の学び方」を誰からも
教わっていないということです。

  「大人が、新世代の子どもレベルに堕して
  しまわないためには、来し方を振り返り、
  未来を構想し、次のステージに自らを
  振り向ける。つまり、学び続けていくことが
  必要になるのです。
  かくして本書は、学校では教えてくれなかった
  効果的な “大人の学び” を取り扱って
  いきます。」

著者は、東京大学 大学総合研究センター准教授
の中原淳さんです。

本書は、中原さんがこれまで行ってきた
人材研究のアカデミックな知見に基づいて
書かれた「大人の学び方」を指南する本です。

まず、示されているのは学びの「OS」に当たる
3つの原理原則です。

1. 背伸びの原則

 実現は難しいけれど、なんとか頑張れば、
 やれそうなことに挑戦する。

 その中でも、楽しみを感じ、誰かに感謝される
 ことを見つけてチャレンジします。

2. 振り返りの原則

 「振り返り」は経験を学びに変えます。

 定期的に次の3つの問にで振り返ります。

  What?「過去に何が起こったのか?」、
  So What?「どのような意味があったのか?」
      「何がよくて何が悪かったのか?」
  Now What?「これからどうするのか?」

3. つながりの原則

 人は、一人で変わっていくには限界があります。

 他者とのつながりには学びがあるので、
 成長には他者からの支援は不可欠なのです。

学ぶためのOSを実装したら、アプリケーション
に相当する「7つの行動」を身に付けます。

 行動1  タフアサインメント=タフな仕事から学ぶ
 行動2  本を1トン読む
 行動3  人から教えられて学び
 行動4  越境する
 行動5  フィードバックをとりに行く
 行動6  場をつくる
 行動7  教えてみる

私たちは、行動しなければ、今後の可能性や
今後の変化の方向性がわかりません。

ですから、失敗しても成功しても、
行動することなしに、学べないのです。

ただし、これら7つの行動は「すべてやるべき」
というものではないようです。

自分に足りていないものや、手の届きやすい
ものから実践すればいいと説明されています。

人生100年の時代と言われていますから、
これからますます、「大人の学び方」は
必要になってきます。

本書は、そんな時代でも生き残っていくための、
大人の学びの教科書です。

この本から何を活かすか?

中原さんは、大人の学びには「本を読む」ことが
欠かせないとして、その利点を2つ挙げています。

1つ目の利点は、本を読むと、自分のなかに
「地図」が持てるようになります。

本を読めば読むほど、広い地図を持てるのです。

2つ目の利点は、他者の経験や思考を代理学習
することができること。

もちろん直接経験することの方が学びの効果は
大きいですが、時間とお金のコストがかかります。

その点、本を読むと、学びの効果は直接経験より
少ないものの、圧倒的コストがかからず、
効率よく学ぶことができるのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

気に入ったらシェア!

ikadoku
この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント0件

コメントはまだありません