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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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小保方晴子日記

満足度★★★
付箋数:20

 2014年12月29日
  STAP現象の検証結果について理化学研究所が
  記者会見

 2014年12月29日
  理研の調査委員会が報告書について記者会見

 ――STAP細胞騒動は、これをもって一応の
   幕を閉じた

本書の小保方晴子さんの日記は、その翌々日、
2014年の大晦日から始まります。

 2014年12月31日
  「理研を退職してから10日が経った。家族とも
  弁護士とも連絡を取っていない。誰にも会わず
  一人で過ごしている。自宅前のマスコミの
  張り込みが続いている。先日マンションの前で
  フジテレビのテレビカメラに追われたことが
  怖くて、それ以来マンションの部屋から一歩も
  出ていない。夜に部屋の電気をつけると必ず
  記者さんにインターホンを鳴らされる。
  インターホンの音が恐い。怖くて、マスコミに
  見張られている限り夜になっても部屋の電気が
  つけられない。何もしていないのに疲れていて
  眠る体力もない。噛まずに溶けていくものしか
  飲み込めない。」

本書は、大ベストセラーになった『あの日』の
続編です。

理研退職からの650日間を綴った小保方さんの手記。

婦人公論2017年1月24日号~2018年3月27日号に
掲載された「小保方晴子日記―『あの日』
からの記録」に加筆・修正をして、
書き下ろしを加えて刊行されたものです。

私の中では、ついこの前の出来事のように思えた
STAP細胞の騒動ですが、あれからもう4年以上も
経過していて、時の流れの速さに驚きました。

本書を読んでもSTAP細胞の真実はわかりません。

日々遭遇する出来事やその時の心情を綴った
リアルな日記のように見えて、実はよく練られて
書かれているような気がするのは、勘ぐり過ぎ
でしょうか。

あの日』同様、小保方さんに文才があることが
よくわかります。

騒動の発端の原因が本人にあるにせよ、
マスコミに蹂躙される一人の女性の様子が
よく描かれています。

精神的に追い込まれていくと、人はどうなるのか。

人間の脆さがわかると同時に、それでも何とか
生きていこうとする人間の強さが伝わります。

読んでいても精神的にツライ内容が並びます。

大きな力を持つ組織と一個人の戦いですから、
結果は最初から見えていますが、それでも
つい引き込まれて読んでしまいました。

小保方さんを守ってあげたいと思うファンが
いるのも十分に納得できます。

 2015年1月24日
  「一日に何度も死にたいと思って、気が付けば
  真剣に方法を考えてしまう日々が続いている。
  旅先にいた時のほうが考える頻度が低かった
  ような気がして、明け方に神戸の部屋を出た。
  雪がないところに行こうと思った。
  途中からは車を降りて電車で移動。
  足がガクガク震えた。
  駅のキオスクで『フライデー』を見かけた。
  表紙の “小保方晴子” の文字が目に突き刺さった。
   “小保方晴子さんを窃盗で刑事告発する!” 
  と書かれていた。頭は混乱が渦巻いて、
  胴体の隅々まで重苦しい不快感が充満した。
  哀しいを通り越して泣くこともできなかった。」

現在はアメリカに住んでいる小保方さんですが、
2018年5月の週刊文春でグラビアが掲載され、
話題になりました。

生きていることの証明なのか、チヤホヤされる
ことが好きなのか、正直よくわかりません。

本当にマスコミに辛い思いをさせられたなら、
二度と公の場に出てこないのが普通の感覚だと
思いますが、それでも出てしまうところが
小保方さんなのかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書の巻末には、瀬戸内寂聴さんとの特別対談、
「必ずまた、花は咲く」が掲載されています。

こちらも、婦人公論に載ったものの再掲載です。

小保方さんにとっては、寂聴さんと話をして、
救われた思いがしたことでしょう。

寂聴さんの懐の深さがよくわかります。

また、今後、小保方さんが作家としての道を
歩むかどうかわかりませんが、先輩作家の
寂聴さんから学ぶことも多かったと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 04:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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