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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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アマゾンのすごいルール

満足度★★★★
付箋数:26

以前の記事で紹介した林部健二さんの
なぜアマゾンは「今日中」にモノが届くのか
もアマゾンの強さの秘密がわかる良い本でしたが、
本書もそれに匹敵する内容の本でした。

どちらの本もアマゾンジャパンの立ち上げ時から
参画していた元社員の方が書いた本です。

林部さんはアマゾンの元マネジャーでしたが、
本書の著者、佐藤将之さんはそれより上の
ポジションの元ディレクター。

どちらかと言うと、「アマゾンのルール」に
着目して書かれた本書の方が、アマゾンの凄さが
より伝わってくると思います。

ただし、私にとっては、先に林部さんの本を
読んでいたためか、少しだけ新鮮味に欠けました。

佐藤さんは、「アマゾンをアマゾンたらしめる」
シンプルな1つのルールがあると説明します。

それは、アマゾン内で最も価値のある社内表彰、
「Door Desk Award」を受賞すると、創業者の
ジェフ・ベゾスさんから贈られる一文です。

 「Customers Rule!(お客様が決めるんだ!)」

アマゾン内には、様々な独自の「基本ルール」が
存在しますが、すべては「Customers Rule!」
からブレイクダウンしたもののようです。

本書では、基本理念、ビジネスモデル、
リーダーシップ、採用、人事評価、目標管理、
アイディア、スピード、コミュニケーションなど
あらゆる分野に存在するアマゾンの「基本ルール」
を詳細に解説します。

本書は、アマゾンへの入社を考えている人、
アマゾンの強みを自社に取り入れたい人、
アマゾンと取引のある人、アマゾンに脅威を
感じている人、アマゾンへの投資を考えている人
などに向けて書かれています。

個人的には、アマゾンの強みを取り入れたい人
が読むと一番有効だと感じました。

なぜなら、本書はアマゾンはどうするか
という具体的なオペレーションよりも、
抽象的なルールや考え方を中心に解説するので、
他の会社へも移植しやすいからです。

私が本書で初めて知ったのは、
アマゾンを象徴する革新的な発明、
「シングルディテールページ」についてです。

この機能はアマゾンを使っていると当たり前すぎて、
何が革新的なのかに、全く気づいてませんでした。

「シングルディテールページ」はアマゾン以外の
販売者が商品を出品するマーケットプレイス上で、
「1商品1ページ」で表示するフォーマット。

他のオンラインショッピングサイトでは、
たとえ同じ商品であっても、販売者が異なると、
別のページに表示されます。

なぜなら、普通は、他の販売業者の商品が
安く売っていることがわかると、自社の商品が
売れなくなることを懸念するからです。

しかし、アマゾンの「Customers Rule!」では、
お客にとって一番有益な販売者から選んでもらう
ことを優先します。

ショッピングカートの付いたページに掲載される
のは、最も安い販売者だけで、その他の販売者は
1つ下の階層のページに表示されます。

凄いのは、アマゾンを優先、その他の販売者を
2番手以下と優先順位付けしなかったことです。

だからアマゾンの販売を差し置いて、
他の最も安い販売者がショッピングカートの
ページに表示されることがしばしばあるのです。

アマゾンは、自分たちの商品を売ることよりも、
お客にとって一番有益な商品を買ってもらうことを
大切にしているのです。

また、本書ではジェフ・ベゾスさん直伝の
仕事術も数多く紹介されています。

これはなかなか貴重で、外部からベゾスさんを
見たものでなく、実際に社内でそのスピリットを
受け継いだからこそ伝えられる内容だと思います。

この本から何を活かすか?

アマゾンの文化を語る上で決して外すことが
できないのが、「Our Leadership Principles
=OLP(リーダーシップ理念)」です。

OLPは次の14か条からなっています。

 1.Customer Obsession(顧客へのこだわり)
 2.Ownership(オーナーシップ)
 3.Invent and Simplify(創造と単純化)
 4.Are Right, A Lot(多くの場合正しい)
 5.Learn and Be Curious(学びそして興味を持つ)
 6.Hire and Develop the Best
  (ベストな人材を確保して育てる)
 7.Insist on the Highest Standards
  (常に高い目標を掲げる)
 8.Think Big(広い視野で考える)
 9.Bias for Action(とにかく行動する)
 10.Frugality(質素倹約)
 11.Earn Trust(人々から信頼を得る)
 12.Dive Deep(より深く考える)
 13.Have Backbone; Disagree and Commit
  (意見を持ち、議論を交わし、
   納得したら力を注ぐ)
 14.Deliver Results(結果を出す)

この14か条は、採用でも評価でもアマゾンの
大きな指針になっているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 06:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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