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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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残酷すぎる成功法則

満足度★★★
付箋数:23

  「巷には、成功の一面だけを取りあげた本、
  あるいは実践的アドバイスなしに昨今の
  成功理論だけ紹介した本が溢れている。
  本書では、まず実際に使える理論を見きわめ、
  次に、あなたが目指すところに行くための
  具体的な方策を学ぶ。」

日本でも、アメリカでも成功法則の本が
溢れている状況は同じです。

いや、むしろアメリカの方が、その手の本は
数多く出版されていて、どれを信じていいのか、
混乱をきわめています。

そんな状況を解決しようと、数ある成功法則の
どれが正しいかを、科学的根拠(エビデンス)を
もとに検証したのが本書です。

  「過去8年にわたり、私は自分のブログ
   “Barking Up The Wrong Tree” で、
  人生で成功する秘訣に関するさまざまな調査や
  研究結果を分析し、専門家へのインタビューを
  重ねてきた。そして数々の答えを見いだしてきた。
  その多くは驚くべきもので、なかには世間の
  常識を真っ向から覆すものもあった。
  だがそのすべてが、仕事や個人的目標で
  抜きんでるためにすべきことについて、
  貴重な洞察を与えてくれた。」

著者のエリック・バーカーさんは30万人の
登録者を持つアメリカの人気ブロガー。

ブログ「Barking Up The Wrong Tree」は、
「ウォール・ストリート・ジャーナル」や
「ニューヨーク・タイムズ」でも紹介されて
いるようです。

売れている成功法則の本は、読んだ直後は、
「そうだったのか」と納得してしまうことが
よくあります。

説得力があるからこそ、売れているのでしょう。

しかし、冷静に見てみると、真逆のことを
言っている成功法則も少なくありません。

 ・「いい人は勝てない」のか、それとも
  「最後にはいい人が勝つ」のか?

 ・諦めたら勝者になれないのか、それとも
  頑固さが仇になるのか?

 ・自信こそが勝利を引き寄せるのか?
  自信が妄想に過ぎないのはどんなときか?

 ・仕事量がすべてなのか?
  ワーク・ライフ・バランスを考えたほうが
  いいのか?

本書では、こういった成功にまつわる神話に
エビデンスを求めて検証します。

その結果、「対人関係」の成功法則では、
次の6つのルールが有効であると判明しました。

 1. 自分に合った池を選ぶ
  不正やごまかしの横行する悪い職場環境は
  あなたを悪い人間にし、逆に互恵主義の人々が
  多い職場環境は、あなたを良い人間にする。

 2. まず協調する
  最初に手を差し伸べることこそ、互恵主義を
  育む鍵であり、相手に好かれることのベースに
  なり、交渉でも良い結果を出すことができる。

 3. 無私無欲は聖人ではなく愚人である
  最初に協調することが大事であっても、
  それを常に行う聖人になってしまうと、
  実社会では、相手に搾取されてしまう。

 4. 懸命に働き、そのことを周囲に知ってもらう
  優れた商品でもマーケティングなしでは、
  売れないのと同様、自分の成果を知ってもらわ
  なければ報われない。

 5. 長期的視点で考え、相手にも長期的視点で
  考えさせる
  短期的には利己的な行いが利益を上げるが、
  最終的には良心的な行いが勝利をおさめる。
  一回限りの関係ではなく、将来にわたって
  良い関係を築くことが重要。

 6. 許す
  あなたも、ほかの人々も決して完璧ではない。
  人は誰でも、ときどき混乱するもの。
  自分を許すように、相手ににも二度目の
  チャンスを与え許すことが良い人間関係を作る。

結論だけを見てしまうと、本書も他の成功法則の
本と見分けがつかなくなってしまいますが、
本書の醍醐味は、どれが正しいかを探っていく
「過程」にあります。

ですから、結論だけ知りたい方にとっては、
本書は冗長に感じるかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書の監訳を『言ってはいけない 』で、
2017の新書大賞を受賞した橘玲さんが
担当しています。

本書を読む限り、バーカーさんが書いている
ことは、橘さんがこれまで主張してきたことと
共通している印象があります。

2人は同じ考えなのか?
それとも監訳の段階で橘さんの色がついたのか?

確認のためには、バーカーさんのブログ、
Barking Up The Wrong Tree」を
読む必要がありそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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