活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

ハーバード×脳科学でわかった究極の思考法

満足度★★★
付箋数:23

本書は、初めて読むのに、一度読んだことが
あるようなデジャヴ感がありました。

よくよく考えると、つい最近、同じような
内容の本を読んだばかりでした。

それは、森博嗣さんの『集中力はいらない』。

本書の内容と森さんが書いていたことが、
見事なくらい一致していました。

  「集中力には明らかなメリットがあるものの、
  私はあまりに多くの人が(知らず知らずの
  うちに)集中力崇拝に陥ってしまっていると思う。
  集中力こそ、なんとしても手に入れるべき
  最重要能力だと思いこんでいるのだ。
  実際には、集中力だけではあなたにとって
  むしろマイナスになる。あなたの能力を奪って
  しまうのだ。」

本書は、「非集中」によって思考力を磨く本。

著者は、ハーバード・メディカル・スクール
精神医学臨床准教授のスリニ・ピレイさんです。

ピレイさんが、本書で展開するのは、
「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」
という最新理論です。

DMNとは、脳がいざというときに、
すぐさまフル回転し、創造力を発揮できるよう、
脳をリラックスさせるプロセス。

この状態になると、扁桃体の活性化が
抑えられ、心がリラックスします。

そして、前頭極が活性化して、
創造力が高まるようです。

DMNをわかりやすく言うと、非集中の状態です。

ただし、ピレイさんが言っているのは、
集中がダメで、非集中がイイということでは
ありません。

本書では、この両方を意識的に切り替える
ことを目指します。

  「集中と非集中のスイッチを切り替える
  すべを学べば、ストレスやリスクへの対処法、
  人生との向き合い方などにおける、
  大きな変化が待っているだろう。
  きっと、あなた自身も知らないあなたの
  すばらしい一面が見つかる。
  そして、気移りやすい自分の性格が
  嫌いでなくなるだろう。」

ピレイさんは、集中と非集中の状態を
懐中電灯の比喩を使って説明します。

集中とは、見たい部分に懐中電灯を向けた状態。

目の前の一点を明るく照らし出す光線は、
とてつもなく役に立ちますが、その分、
周辺視野や、暗がり全体を照らし出す光を
犠牲にします。

これに対して、非集中は、遠くまで届いて、
辺りを広く照らし出す光。

ぼやっとではあるものの、全体像がつかめ、
そこには多くのものがあることがわかります。

集中と非集中を懐中電灯の2種類のスイッチ
と考えてください。

どちらの光も単体では使い道に限界がありますが、
2つをうまく使い分ければ、電池が長持ちし、
暗闇でもずっと効率的に道が探せます。

ちなみに、非集中のスイッチを入れるのに
有効な手段は、瞑想やマインドフルネスです。

また、本書の非集中思考の一環として
推奨されているのが「かじる」ことでした。

何かを「かじる」という言葉には、
あまりいいイメージがありません。

表面的、浅い、中途半端、ひとつの物事に
本気で取り組まないのは時間のムダなどなど。

しかし、これも程度の問題で、何かをかじるのも、
ある程度までなら創造性や人生にとって
明らかなプラスになると説明されています。

本書は独特の言い回し(翻訳)が多い本ですが、
それに慣れてさえしまえば、納得感のある
内容だと思います。

この本から何を活かすか?

本書では、非集中の状態をつくるために
心を整える6つの習慣が紹介されていました。

  1. 「言い訳する脳」を黙らせる
  2. 1日に「ストレスフリーの時間」を組みこむ
  3. 信念を人生の「羅針盤」にする
  4. 地平線に向かって進む
  5. 「空想の扉」を開く
  6. 何があっても「心」に寄り添う

私たちは、集中力崇拝に偏りがちなので、
意識して非集中のマインドセットへ切り替える
必要があるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/3271-93e6413d

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT