活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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人工知能時代に生き残る会社は、ここが違う!

満足度★★★
付箋数:24

オトバンクの上田さんに献本いただきました。
ありがとうございます。

企業がリピーターの顧客を増やしたり、
顧客の忠誠心を高め囲い込むための施策を
ロイヤリティ・プログラムと言います。

課題となるのは、顧客のなかにいかにして、
ロイヤリティ(忠誠心や愛着)を芽生えさせるか。

あるいは、いかにしてロイヤリティを
さらなる売上につなげるかです。

しかし、これまでは、どんな企業でも
均一的な手法に頼らざる得ませんでした。

わずかな変数で顧客をセグメントに分類し、
統一化された計画で商品を売り込む方法です。

この方法では、同じセグメント内の顧客を
すべて同類とみなしてプロモーションするので、
顧客1人1人の好みや行動に基づくものでは
ありませんでした。

それでは、最新のテクノロジーを使って、
顧客をまとまりとしてではなく、
個人ごとに特徴づけたプロモーションは
できないのでしょうか?

あるいは、より多くの変数を用いて、
顧客1人1人の行動を把握できないのでようか?

実際にそんなことをやっているホテルグループ
があります。

それは、イギリスに本部を置く、
インターコンチネンタルホテルズグループ
(以下、IHG)です。

IHGは世界100カ国以上で、インターコンチネンタル、
ホリデイ・イン、キャンドルウッド・スイーツ
など12ブランド、5000件近いホテルを所有する
世界最大級のホテルチェーンです。

IHGが1000万人の顧客のうち、10万人の顧客を選び、
「1万」のセグメントに分類しました。

さすがに、これだけ細かなセグメントに分けると、
完全に1人1人とは言わないまでも、
かなり顧客の好みに合ったマーケティングが
できるようになりました。

どのようにして、IHGでは、ここまで細かい
レベルでの分析ができるようになったのか?

それは、従来の手法に代わりに、
「マシンインテリジェンス」を利用したから。

マシンインテリジェンス(機械知能:MI)とは、
AI、深層学習、機械学習など、これまで個別で
発展してきた技術を統合的に活かしたもの。

本書では、このMIを活用する組織のことを
「マセマティカル・コーポレーション」と呼びます。

IHGは、マセマティカル・コーポレーションの
実例として紹介されています。

  「過去が分析論とビッグデータの時代であるならば、
  未来はマセマティカル・コーポレーションの
  巨大なる知性(ビッグマインド)の時代である。
  ビッグマインドは人工知能の数理に基づく知性と、
  人間の想像力豊かな知性とを組み合わせることで
  生まれるものであり、それは組織の業績をさらに
  飛躍させる要因となる。」

本書は、マセマティカル・コーポレーションを
築くための条件を考察し、その実例を多く紹介した
本です。

著者のジョシュ・サリヴァンさんと、
アンジェラ・ズタヴァーンさんは、
2人とも世界屈指のコンサルティングファーム、
ブーズ・アレン・ハミルトンのバイスプレジデント。

同社で500人以上のデータサイエンティスト集団を
育て上げたリーダーです。

本書では、人工知能とデータが持つ可能性と、
人間が持つ想像力や探求心、使命感を融合させ、
企業をマセマティカル・コーポレーションへ
進化させる方法を解説します。

ポイントとなるのは、データの活用技術ではなく、
それを使う人間側のリーダーシップです。

それが、まさに邦題にもなっている、
人工知能時代に生き残るためのリーダーシップ。

私はこの分野には疎かったので、本書で紹介される
海外の事例を見ると、「そこまでやっているのか」
と驚愕するケースもありました。

最先端の事例では、これまで不可能だったことが、
本当に実現していることがわかりました。

この本から何を活かすか?

これからの時代に必要なリーダーシップとして、
直感に逆らうアイディアが必要とされています。

以下、本書の「おわりに」にまとめられていた
ポイントとなるメッセージです。

  ・複雑さは重荷ではなく恩恵である
  ・マシンは直感より信頼できる
  ・マシンモデルはメンタルモデルより優れている
  ・解決策に理屈はいらない
  ・与えることで価値を創造する
  ・経験なしで飛躍する
  ・完璧なスタートはそうでないものに勝てない

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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