活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八

満足度★★★★★
付箋数:28

私は、ほぼ毎日、1冊本を読むので、
年間の読書量は、300冊以上になります。

その大半は、それなりに面白く、
それなりに参考になる本です。

しかし、時として、予想もしないぐらい、
もの凄く面白い本と出会うことがあります。

それはまさに、読書冥利に尽きる
衝撃的な出会です。

 「今まで、毎日読書を続けてきたのは、
 この本と出会うためだった。
 本当に、この本に出会えて幸せだ。」

そこまで強く思う本は、正直、年に数冊しか
ありません。

本書は、私がここ数年で出会った本の中で、
最も幸せを感じた本です。

久しぶりに、「読みだしたら止められない」
という読書中毒感を味わいました。

  「アポロはどうして月に行けたのだろうか?
  考えてほしい。アポロ11号が月着陸を果たした
  1969年といえば、ケータイもデジカメも
  カーナビもなく、電子レンジやエアコンすら
  ほとんど普及していなかった。
  人々はレコード盤でビートルズを聴き、
  カラーテレビを持っているお金持ちの家に
  クラスメイト全員が集まってウルトラマンや
  長嶋茂雄を見ていた。飛行機は東京から
  ニューヨークまで直行できずアラスカで
  給油する必要があり、コンピューターは
  一般人には縁遠く、電卓すら数十万円する
  デカブツだった。 “捏造説” を信じる人が
  いるのも、無理はないかもしれない。」

これは、本書の「第二章 小さな一歩」の
冒頭部分からの引用です。

この章で語られているのは、テレビなどで
よく見るアポロ計画の話とは、だいぶ違った
ストーリーです。

それは権威と常識に反抗してアポロ計画を
陰から支えた、2人の技術者の話です。

1人は、ジョン・ハウボルトさんという名の
NASAの研究者。

彼のアイディアと頑固さがなければ、
人類が1960年代が終わるまでに月に行く
という偉業は成し遂げられませんでした。

もう1人は、マーガレット・ハミルトンさん
というMITの女性プログラマー。

彼女が、批判されながらもソフトウェアを
開発しなければ、アポロ11号は着陸直前に
大惨事に見舞われていたはずです。

本書には、あまり知られていないけれども、
宇宙への熱き想いをもった人たちの
ストーリーが詰め込まれています。

なぜ、こんな凄い本が書けたかというと、
そこには著者の小野雅裕さん自身の、
ほとばしる宇宙への想いがあるからです。

小野さんは、NASAの中核研究機関である
ジェット推進研究所(JPL)で、火星探査用の
ロボットの開発をリードしている技術者です。

  「なぜ僕はこの本を書いたのか。
  その “何か” に書けと命じられたからだ。
  それは七歳の時に僕の心に浸潤した。
  それ以来、僕は “何か” の忠実な下僕である。
   “何か” はもっと増殖したいと欲している。
  この本は、その “何か” をあなたの心に
  侵入させ、繁茂させるためのアプローチである。」

小野さんが語る「何か」が、かつて「SFの父」
を生み出し、それが「ロケットの父」を生み、
アポロ計画を成功させ、人類を宇宙探査へと
導きました。

「何か」は、1840年から連綿と継承され、
人類は歴史的な偉業を成し遂げます。

「何か」がいったい何を指すのかは、
是非、本書を読んでお確かめください。

読んで損がない本であることは保証します。

本書の表紙は『宇宙兄弟』のムッタですが、
この面白さがあれば、その人気をあやかる
必要は全くありません。

この本から何を活かすか?

  「人は想像できることは、すべて実現できる」

これは本書の主人公の1人、フランスの小説家で
SFの父と呼ばれるジュール・ベルヌさんの言葉。

海底二万里』や『八十日間世界一周』などが
日本でも有名なSF作家です。

ベルヌさんの名前は、国際宇宙ステーションへ
食糧などを運ぶ欧州補給機(ATV)の初号機の
名前としてもつけられました。

そして、ベルヌさんの著書『地球から月へ』と
月世界へ行く』の2冊が、宇宙ステーションへ、
記念品として届けられたようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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