活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか

2008年08月22日
経済・行動経済学 2
なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか―企業と家計に、いま必要な金融力
なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか―企業と家計に、いま必要な金融力
(2008/06/27)
北野 一 商品詳細を見る

満足度★★★

約20年前に「豊かさを実感できる国民生活」を目指して、
政府が重点課題として取り組んだ3つの課題
(土地を含む住宅対策、労働時間の短縮、内外格差の是正)は、
現在、ほぼクリアされた状態にあるようです。

にもかかわらず、わたしたちが豊かさを実感できない理由として、
著者の北野一さんは、

  「構造改革に取り組んでいるうちに、別の新たな問題が
  われわれを追い込んだ」

としています。

その、新たな問題こそが、グローバリゼーション下での
慢性的金融引き締め。

本書では、国際経済、政治、日本の個性などを分析することで、
最終的には、日本企業(日本株)の目指す道を考察しています。

結論は、いたってシンプルで、「脱グローバリゼーション」が
日本を救う方法として、処方されていました。

私には、いまひとつ、それが実現するイメージが湧きませんでしたが、
「豊かとは何か?」について、本書を読んでいろいろ考えさせられました。

また、メインテーマから外れる話題でも、
本書には興味深い話がいくつかありました。

非合理的な「毎月分配型ファンド」が日本でヒットする理由を
日本人の“時間選好率(現在の消費が好きな度合い)”が
西洋人より高いからとする仮説。

政府の「月例経済報告」を使った株式投資法などです。

この本から何を活かすか?

先日、夏の旅行から帰って来て、土産物を渡しつつ、
「今度は一緒にハワイに行こうよ」と3家族に声を掛けたみました。

そうしたところ、「行きたいんだけど、・・・」とここまでは
3家族とも同じでしたが、行けない理由として挙がったのが三者三様。

最初の家族は、子供が4人いるので、“お金”が厳しい。
次の家族は、会社を休めないから、“時間”が厳しい。
最後の家族は、親の健康状態を心配して、“精神的”に厳しい。

本書を読んでこのことを思い出し、個人が感じる「豊かさ」とは、
お金、時間、精神の3つの要素が重要な鍵を握ると実感しました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  
関連記事

気に入ったらシェア!

ikadoku
この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント2件

コメントはまだありません

レバレッジ君

「脱グローバリゼーション」が日本を救う方法ですか。

変わった処方箋ですね。機会があれば読んでみたいと思います。

2008年08月23日 (土) 15:13

ikadoku

レバレッジ君さん

もう少し詳しく書くと、北野さんは本書で、

 ・日本の企業は成長しなくてもいい。
 ・日本の株式市場は出遅れるのが当たり前である。
 ・お金はばら撒いたほうがいい。

などの、開き直りをもって発想を転換したほうが、
展望が開けるのではという、提案をしています。

2008年08月25日 (月) 11:24