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「ほめちぎる教習所」のやる気の育て方

満足度★★★★
付箋数:25

少子化と、若者の車離れが進んでいることで、
自動車教習所はどこも、生徒数が徐々に
減っている状況です。

そんな中で、この5年ぐらいで生徒数が
急増している自動車学校があります。

メディアに取り上げられる機会も多いので、
聞いたことがある方も多いかもしれません。

その自動車学校とは、三重県伊勢市にある
「南部自動車学校」です。

なぜ、南部自動車学校は生徒数が急増
しているのか?

それは、2013年2月から
「ほめちぎる教習所」へリニューアルし、
「生徒をほめてほめてほめちぎる」指導に
切り替えたからです。

従来の自動車学校のイメージは、
「叱られて」自動車の運転技術や
交通ルールを学ぶというものでした。

学校側も車の運転は命がかかっているので、
中途半端な教え方をすれば、事故を起こし、
生徒も指導員も不幸になると考えていました。

マジメで熱心な指導員ほど、生徒を厳しく
叱って指導する傾向がありました。

南部自動車学校が「ほめちぎる教習所」へ
リニューアルすると発表した当時は、
「甘い教え方では安全は守れない」、
「やめたほうがいい」、「うまくいきっこない」
などたくさんの人から反対されたようです。

しかし、「ほめちぎる教習」を導入した結果は、
周囲の心配とはまったく違ったものでした。

まず、免許を取る人の数が年々減少する中で、
生徒数が大きく増え始めました。

それだけでなく、「ほめる」教習の実施で、
免許の合格率も2014年から年々上昇しました。

更に、安全面においては、同自動車学校の
卒業生の事故率が半数近くまで減少しました。

この「ほめる」メソッドがもたらす影響は、
生徒たちだけではありません。

教える側の指導員にもいい影響を与えました。

・仕事に積極的に取り組む指導員が増えた。
・自動車学校全体の雰囲気が良くなった。
・仕事のストレスで心を病む指導員が減った。
・職員の離職率も減った。

このような南部自動車学校の成功を受け、
他の地区でも「ほめちぎる教習」を導入する
教習所が増えてきています。

また、メディアで取り上げられたことで、
異業種の企業や、PTA、大学、地元の主婦の方
まで、多くの方が見学や研修に来るように
なったようです。

南部自動車学校の行う「ほめちぎる教習」とは、
ただ「すごい」「すばらしい」と言い続けたり、
心にもないお世辞を言う指導ではありません。

ほめるのは、生徒の成長を促すため。

従来の「叱る」教え方は、「基準に達していない
ところを指摘する」上から目線の指導でした。

これに対して「ほめる」教え方は、
「今どれくらい基準を満たせているかを知らせる」
同じ高さの目線からの指導です。

「ほめる」は生徒の承認欲求を満たし、
それを素直に表現するものなのです。

実は、最近に若い人ほど、この承認欲求は高く、
「ほめる」ことの効果があるようです。

本書は、南部自動車学校の「ほめちぎる教習」の
ノウハウを他の業種でも活用できるように
公開した本です。

著者は、同自動車学校代表の加藤光一さんです。

本書の監修を『学年ビリのギャルが1年で
偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

で知られる坪田信貴さんが担当しています。

「ほめる」ことがいいとわかっていても、
なかなか簡単には、人をほめられないものです。

本書では、私たちの心理的構造から、
実際にどのように「ほめる」習慣を導入し、
何と言って「ほめる」かの実践例まで
細かく解説します。

この本から何を活かすか?

本書には巻末には、「ほめちぎる教習所」の
イチオシ「ほめ方10選」が紹介されていました。

  1. すぐほめ:すぐその場でほめる
  2. 最初ほめ:初対面のときにほめる
  3. 原因ほめ:原因を理解したことをほめる
  4. 拡大ほめ:小さなことに目をつけてほめる
  5. 比較ほめ:ほかと比較してほめる
  6. プロほめ:もうプロレベルだよとほめる
  7. 質問ほめ:いい質問だねとほめる
  8. 第三者ほめ:第三者がほめていたと伝える
  9. つぶやきほめ:あえて抑えた言い方で伝える
  10.ほめきり:最後はほめて終わる

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