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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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セブン-イレブン 金の法則 ヒット商品は「ど真ん中」をねらえ

満足度★★★★
付箋数:26

2016年、コンビニ市場におけるセブン-イレブン
(以下、セブン)のシェアは40%を超えました。

チェーン全店売上約4兆3000億円。

平均日販はローソンやファミリーマートより
10万円以上も多い約66万円です。

完全にセブンは独走態勢に入り、
モノが売れないといわれる時代に、
最高益を更新し続けています。

なぜ、セブンだけが強いのか?

本書はセブンの商品開発の裏舞台を、
関係者の証言を追いながら描くドキュメント。

著者は、『セブン-イレブンおでん部会』や
セブン-イレブンは日本をどう変えたのか
などの著書があるコンビニ記者の吉岡秀子さんです。

  「本書を書こうと思った動機は激変する商環境
  の中、饒舌に自らの商品の良さを語り出し、
  攻めに転じたセブンのものづくりに興味を
  持ったからだ。消費者がコンビニに求める
  ニーズは多様化している。どう応えようと
  しているのか―――セブンの商品開発は、
  約8500人いる社員の中で130人の開発部員が
  担っている。新商品が出るたびに担当者に話を
  聞いてきたが、世の中を変えたヒット商品が
  できた経緯を深く知りたいと、改めて取材を
  申し込んだ。知りたいのはマーケティング論
  ではなく、生み出した人の思いだ。
  目に見えない心の中を探ることが、セブンの
  本当の強さを知るヒントになると考えた。」

セブンの裏側をレポートする上で、
本来は客観的な視点が求められますが、
吉岡さんもセブンが大好きなことが、
本書をより面白いものにしています。

また、本書に登場するセブンのものづくりに
関わる方々は、徹底的に「こだわり」があり、
そして、とにかく熱い思いがあります。

それがセブンの商品の質の高さに
つながっていることがよくわかります。

個人的には、お気に入りだった商品が、
ある日、突然、姿を消していていることがあり、
困惑することも、しばしばあります。

しかし、その変化の速さと挑戦の姿勢が
セブンの強さの一つです。

  「変わらぬおいしさのために、変わり続ける。
  これがセブンのものづくりの考え方です」

どんなに大ヒット商品があっても、
お客さんの嗜好は、時代と共に変わります。

その変化に置いていかれないように、
セブンは同じ場所に安住することなく、
絶えず変わり続けているのです。

セブンといえば、鈴木敏文さんが、
毎日、自社の弁当を食べていたことが
知られていますが、それ以外の社員の方も
みんなセブンのことが大好きです。

そのことを現社長の古屋一樹さんに聞くと、
次のような答えが返ってきました。

  「それが大前提じゃないですか。成長する企業
  っていうのは、みんな自分の会社が好きですよ。
  もっというと、セブン-イレブンの社員は、
  みんなセブン-イレブンの商品が好きなんです。
  商品本部じゃなくても、毎日食べていますよ。」

お客様の「ど真ん中」を狙って進化を続ける
セブンに死角はないように思えてしまいます。

セブン好きの人は、本書でものづくりの
裏にある思いを知ると、もっとセブンのことが
好きになることは間違いありません。

読後は、セブンに走って行きたくなります。

きっと、吉岡さん自身も取材を通じて、
その思いを感じ、セブンのことが一層好きに
なったのだと思います。

 第1話 ライフスタイルを変えろ―セブンカフェ
 第2話 定番商品は進化する―おにぎり、めん
 第3話 女性客を誘う―スイーツ、コスメ
 石橋誠一郎商品本部長インタビュー
 第4話 フレッシュとの戦い―サンドイッチ、
    カット野菜
 第5話 近くて便利なお店へ―セブンプレミアム
 第6話 「困った」をサポート―本・雑誌の取り組み
 古屋一樹社長インタビュー

この本から何を活かすか?

最近、新しいレイアウトのセブン店舗が
増えてきています。

入り口に対して垂直で横長だった商品棚が、
並行で縦に短い商品棚に変わりました。

カウンターが拡大し、セブンカフェなどの
商材が強化されています。

このレイアウト変更は来店客層の変化に
対応したものです。

この10年で、50歳以上の来店比率が
26%から43%に増え、女性の来店比率も
約半数を占めるようになったそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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