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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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日本再興戦略

満足度★★★★
付箋数:26

日本の未来を考える上で、大きな問題として
挙げられるのは、人口減少と少子高齢化です。

本書の著者、落合陽一さんは、この2つの
問題に対する、私たちの認識誤りを指摘します。

  「人口減少と少子高齢化。日本ではこの2つの
  言葉が、ネガティブなトーンで語られます。
  このまま日本は人口が減り続けて、
  経済も縮小し続けて、暗い未来が待っている
  のではないかと―。
  僕からすると、この認識自体が間違いです。
  人口減少と少子高齢化はこれからの日本にとって
  大チャンスなのです。」

なぜ、ピンチではなくチャンスなのか?

落合さんは、その理由を3つ挙げて説明します。

1つ目は、自由化、省人化に対する
「打ち壊し運動」が起きないこと。

労働力が維持されたまま、機械化によって
仕事が奪われると、暴動が起こります。

しかし、人口減少による労働力不足の社会では、
機械化で仕事が減るのはウェルカムです。

2つ目は「輸出戦略」。

日本で世界に先駆けて、人口減少と少子高齢化へ
対応する技術を生み出すことができれば、
それを輸出することができます。

また、少子高齢化対策技術は、輸出の切り札に
なるだけでなく、インバウンドの人材誘致戦略
としても力を発揮するようです。

3つ目は、「教育投資」。

教育コストが負担になるのは、稼ぐ大人に
対して、稼がない子どもの割合が高い場合です。

今後の日本は、相対的に大人の数が増え、
子どもの数が減りますから、子ども1人当りの
教育コストはかけやすくなります。

この3つの視点を持っていれば、人口減少と
少子高齢化はチャンスであり、テクノロジーで
いくらでも対処していくことができます。

むしろ様々なことが自動化されて行く未来では、
人口増加の方こそが大問題なのです。

  「人口減少は日本にとって大きなチャンスです。
  ロボット、自動運転、自動翻訳、
  ブロックチェーン、トークンエコノミー
  といった新しいテクノロジーも日本の強力な
  武器になります。
  今のうちから、人口減少・高齢化社会に
  対応した社会に移行できれば、日本は世界より
  20年先に行けます。そして、その仕組みを
  世界中に輸出することができます。
  つまり、日本はほかの国より、20年助走が
  早くなるということなのです。」

落合さんの語る日本の未来は明るい。

それは、脳天気な楽観論や日本の実力を過信
したものではありません。

あくまで、日本の持てる力を冷静に分析し、
何を活かすべきかを考えた「再興戦略」です。

落合さんが考える、「日本再興戦略」とは、
改革や革命ではなく、アップデート。

改革や革命は抵抗勢力を生み出しますが、
アップデートならスムーズに移行できます。

落合さんが描く日本のグランドデザインは、
新しい気づきを与えるだけでなく、
これまでの常識を覆すものもあります。

それが理想論ではなく、説得力を感じるのは、
落合さん自身がポジションを取っているからです。

  「ポジションを取れ。批評家になるな。
  フェアに向き合え。手を動かせ。金を稼げ。
  画一的な基準を持つな。複雑なものや時間を
  かけないと成し得ないことに自分なりの価値を
  見出して愛でろ。あらゆることにトキメキながら、
  あらゆるものに絶望して期待せずに生きろ。
  明日と明後日で考える基準を変え続けろ」

落合さんの考えには、賛否両論あると思いますが、
読んでいて、刺激的で純粋に面白い。

本書が、刊行されてすぐにベストセラーに
なっている理由がよくわかりました。

  第1章 欧米とは何か
  第2章 日本とは何か
  第3章 テクノロジーは世界をどう変えるか
  第4章 日本再興のグランドデザイン
  第5章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)
  第6章 教育
  第7章 会社・仕事・コミュニティ

この本から何を活かすか?

落合さんは、アップデートされた
新しい日本で生きていくために、
磨くべき力を2つ挙げています。

1つは、ポートフォリオマネジメント。

これは、あらゆる人が職業のポートフォリオを
組みながら暮らしてゆくようになるから。

もう1つは、金融的投資能力。

こちらは、「何に張るべきか」を予測する能力。

この2つを磨くために日本の教育を根本から
変える必要があるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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