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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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統計学図鑑

満足度★★★
付箋数:25

  「今の世の中、私たちの身の回りで “統計学” 
  が重要になってきています。名前は聞くけれど、
  一体何をどうすればわからない。
  授業で習った気もするけれど、実際にどんな
  手法を選べばいいのかわからない。
  そう思っていないでしょうか?
  この『統計学図鑑』は、そんな私たちが
  イラストと丁寧な解説で “統計学” の基礎から
  応用まで、しっかり学ぶことができます。
  きっと難しい事はありません、統計学の世界へ
  出かけてみましょう。」

本書は、「図鑑」というだけあって、
かなり広範囲の統計学の内容がカバーされた
本です。

イラストが多用されているので、内容について
イメージがしやすい本だと思います。

著者は、『入門 統計学 ?検定から多変量解析
・実験計画法まで?
』が好評だった、
千葉大学大学院嚥下医学研究科教授の
栗原 伸一さん。

同じ研究科の同僚で准教授の丸山敦史さん
との共著です。

では、本書から「実験計画法」の説明を
見てみましょう。

  「実験計画法とは、成功する実験を計画する
  ためのルール集です。
  そのルールは、R・フィッシャーによって
  3つの原則(反復、無作為化、局所管理)
  に整理されます。
  また、実験計画法には、部分的な実験で
  すませたり、分析に最低限必要なデータ数
  を決める方法など、効率的な実験を計画する
  方法も含まれています。」

実験には、失敗と成功があります。

実験の失敗とは、実験後の分散分析において、
効果がないのにあると誤ったり、
効果があるのにないと見落としたりすること。

実験の成功とは、それとは逆に、要因効果が
あるときに、それをきちんと検出できる
ことをいいます。

フィッシャーさんの3原則に従えば、
実験の失敗を防ぐことができるのです。

反復の原則とは、分散分析に必要な
誤差分散を評価するため、同じ水準
(群、処理)内での実験を繰り返すこと。

無作為化の原則とは、本来は誤差とする
要因が、系統だって(方向性を持って)
実験計画に入り込まないよう、実験空間の
配置や時間の順番を無作為に並び替える
ことです。

局所管理の原則とは、空間的・時間的な
実験の場を小分け(ブロック化)にして、
その中で実験を一通り実施し、分析する
ことです。

このように文字の羅列だけで説明すると、
いたって平凡に感じてしまいますが、
それを豊富なイラストや図表で補足して
いるのが本書の最大の特徴です。

レベル的には「授業で習った気もするけれど」
といった人に丁度いい感じです。

つまり、統計を授業で習っているので、
理系出身の方ということができます。

数学で使うΣなどの記号や式は、
当たり前のように登場します。

いくら平易に説明しているといっても、
これまでの人生で数学を避けてきた方
には、正直、キツイと思います。

多少、統計をかじっている方が、
自分の知らない分析や検定方法を
ざっくり掴むのにも適していると思います。

個人的には、丁度よいレベルの本でした。

この本から何を活かすか?

  「統計学を学んだ人たちに “もっとも偉大な
  統計学者をひとりあげよ” と聞いたら、
  誰もがフィッシャーを選ぶのではないで
  しょうか? フィッシャーは分散分析だけで
  なく、仮説検定やp値、自由度という、
  現代の推測統計学にはなくてはならない
  手法や概念、そして母数推定法の1つである
  最尤法(さいゆうほう)を考え出しました。」

これは、本書のコラムとして掲載されている
ロナルド・フィッシャーさんの「偉人伝」
からの抜粋です。

全部で8組9人の偉人伝が掲載されていて、
これで統計学の歴史の大枠もわかるので、
なかなかいいコラムになっています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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