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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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脳が認める外国語勉強法

満足度★★★
付箋数:25

ダイヤモンド社の上村さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「学習の最大の敵は “忘れること” であり、
  これを何とかしないといけない。
  忘れることなく外国語を見事マスターするには
  どうすればいいのか?(中略)
  その方法をこの本でお教えする。
  学んだことを忘れなくなれば、外国語を実際に
  使えるようになる。また、何を覚えるべきかも
  明らかにするので、学習を始めて戸惑うことも
  ない。それと同時に、未知の音を聞き取れる
  耳に変え、未知の音やアクセントを発音できる
  舌に変える方法についても触れる。
  言語の構造や、思ったことを言葉にするときの
  文法の役割についても見ていき、いちいち
  母国語に訳して時間をムダにすることなく
  思ったことを外国語で口にする方法についても
  見ていく。」

本書は、英語を母国語とする著者が書いた、
効果的な外国語の学習法を解説する本です。

多くの日本人が求めている「英語学習」の方法が
ストレートに書かれている本ではありません。

しかし、本書は「脳の忘れる性質」に対処する
学習法を示しているので、何語の学習であっても
有効だと思います。

著者の、ガブリエル・ワイナーさんの本業は
語学学習の専門家ではなく、オペラ歌手です。

オペラ歌手として、忙しい毎日を送りながら、
ドイツ語、イタリア語、フランス語、ロシア語
などをマスターし、本書の土台となるメソッドを
見つけました。

15カ国以上の言葉を操ったとも言われる
ハインリッヒ・シュリーマンさんの
「現代版」と言ってもいいかもしれません。

ちなみに、シュリーマンさんは、ギリシャ神話
に出てくる伝説の都市トロイアが実在することを
発掘によって証明した方です。

実際に、シュリーマンさんの外国語習得法と
本書でワイナーさんが示す方法には、
いくつもの共通点があります。

ワイナーさんが示す、最速で外国語を学ぶための
ポイントは以下の3つです。

  カギ1 発音を最初に学ぶ
  カギ2 翻訳しない
  カギ3 SRSを使う

3つ目の「SRS」とは、分散学習をシステム化
するツールのことです。

また「分散学習」とは、 一定の間隔をあけて
何度も同じことを復習することで、
学んだことを忘れにくくする学習法です。

具体的には、暗記ソフトとして有名な「Anki
というフラッシュカードを使って、
繰り返し学習して、記憶へ定着させます。

ここで重要なのは、フラッシュカードは
作った本人にしか効果がないということです。

他人が作ったフラッシュカードで勉強しても
あまり効果がなく、時間の無駄になります。

そこで本書の後半では、「Anki」を使った
カードを自作する方法を詳しく解説しています。

PCやスマホで作るフラッシュカードなので、
自作する手間はかかりますが、記憶のフック
となる音声や画像を貼り付けられるので、
高い学習効果が得られるのです。

語学学習で大きな障害となるのは、
学習を継続することです。

SRSの学習では、やればやるほど
快感になるので、無理せず続けることが
できるようです。

  「学習によって脳内に分泌されるホルモンは、
  人をいい気分にさせる。その体験を重ねて
  いけば、通勤電車に座ったとたん、手が自然と
  フラッシュカードに伸びるようになる。」

本書の学習法は一定の手間はかかるものの、
脳の機能に即した学習方法だと思います。

この本から何を活かすか?

「エビングハウスの忘却曲線」は記憶の分野で
非常に有名なので、聞いたことがある方も
多いことでしょう。

これはヘルマン・エビングハウスさんが
1885年に発表した研究で、「実験心理学史上、
単独で実施された最も素晴らしい調査」
と言われています。

ところで、エビングハウスさんは、
どのようにして忘却曲線を発見したのか?

忘却曲線の発見には、私たちの想像を超える、
地味で時間のかかる努力が必要でした。

エビングハウスさんは、Guf、Ril、Zhikなどの
無意味な音節を覚えるまでにかかった時間と
忘れるまでの時間、そして再度覚え直してから、
また忘れるまで時間を、ひたすら記録しました。

部屋に1人座ってメトロノームを鳴らしながら
頭痛や体調に異変が起こる状態になるまで、
無意味な音節を600万回以上唱えたそうです。

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