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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ゾーン 最終章

満足度★★★
付箋数:23

  「最高のトレーダーが間違えても恐れないのは、
  個々のトレードで予測が当たることが成功の
  カギではない、という信念で動いているからだ。
  最高のトレーダーは毎回、自分の予測が当たる
  とは思っていない。当たる予測と外れる予測が
  どういう順番で現れるかはランダムで
  予測できない、と純粋に信じているからだ。」

シカゴのトレーダー養成機関、トレーディング
・ビヘイビアー・ダイナミック社の社長で、
相場心理学のパイオニアとして有名だった
マーク・ダグラスさん。

「有名だった」と過去形なのは、2015年9月12日、
アリゾナのスコッツデールにある自宅で
ダグラスさんは亡くなったからです。

享年67歳。

ダグラスさんは、1980年代に未知の分野だった
トレード心理学を開拓し、日米でロングセラー
になった『ゾーン』と『規律とトレーダー』の
2冊の本を刊行しています。

ちなみに、「ゾーン」とは、トレードに
成功するために不可欠な心理状態のことです。

ダグラスさんの著書は、ウォートン・スクール
をはじめ、多くの米大学院の授業で使われる
投資心理学の古典になっています。

本書は、ダグラスさんが書き残した原稿を
妻のポーラ・ウェッブさんが電子出版した
「The Complete Trader」を邦訳したもの。

ウェッブさんは、単にダグラスさんの配偶者
だっただけでなく、行動ファイナンスの
コーチでもありました。

ダグラスさんの生前は、二人三脚で
トレーダーに相場の啓蒙や心理面での
サポートを行っていたようです。

現在では、ダグラスさんの意思を継いで、
paulatwebb.comを運営しています。

序文では、ウェッブさんとダグラスさんの
出会いの回想から始まり、若干のろけ話が
入りますが、そこは故人を偲んでいるので、
やむを得ないところでしょうか。

遺稿といっても、足りなかった部分は
ウェッブさんが補っているので、
相場心理学の集大成の本としては
上手くまとまっていると思います。

むしろ『ゾーン』よりも具体例が多く、
本書の方がわかりやすいかもしれません。

また、各部の最後には読者への質問が
載っているので、その質問でより一層の
理解を深めることができます。

トレードで成功を収めるためのカギは、
マーケット情報の分析や最新型のシステム
ではありません。

投資家自身の心理の強化こそが最も重要
であるという、ダグラスさんの信念が、
本書でも貫かれています。

  「トレードで成功したいすべての人に
  本書をささげます。ポーラと私はあなたの
  成功を手助けするために、生涯を通して
  得た専門知識とトレード経験を、
  四部から成る本書で公開しています。
  自分を高めるために一歩踏み出せば、
  トレードであなたの素晴らしい目標を
  達成できるでしょう。」

自分で裁量トレードを行わない、
システムトレードが隆盛になった現代に
おいては、投資心理学は不要と考える
方もいるかもしれません。

しかし、システムトレードであっても、
売買を設定する・続ける・止めるを
判断するのは人ですから、人の心理に
左右される余地は十分に残っています。

ダグラスさんが本書で遺してくれた、
長く成功するトレーダーになる心構えは、
今日でも有効だと思います。

この本から何を活かすか?

ダグラスさんは、トレードで着実な成果を
生み出すために必要なスキルを大きく3つに
まとめています。

  第1スキル 客観的な認識
  第2スキル シグナルの確実な執行
  第3スキル 冷静な資産の積み重ね

そして、「冷静な資産の積み重ね」を行う
ためには、トレード日誌をつけることの
重要性を説いています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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