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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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プロ投資家の「株を買いたくなる会社」の選び方

満足度★★★
付箋数:20

さくら舎さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

株式投資の世界で、実際に勝っている人は、
全体の2割程度と言われています。

これがどの程度信憑性のある数字なのか
わかりませんが、一定の勝てない個人投資家が
いることは間違いありません。

なぜ、勝てない個人投資家がいるのか?

本書の著者、加谷珪一さんは、その理由を
「投資の基礎を身につけていないから」と
指摘しています。

  「中長期的なスタンスの株式投資で
  成功するためには、企業の評価に関して、
  一定の基礎を身につける必要があります。
  これがないまま投資してしまうと、
  プロ投資家の格好の餌食になってしまいます。」

本書は、加谷さんが言うところの
「投資の基礎」を身につけるための本です。

本書は、大きく分けて2部構成。

第1部で「投資先をシンプルに選ぶ」投資の
基礎を学び、第2部ではその方法を使って、
実際に「日本を代表する10社を評価」します。

第1部の投資の基礎で押さえておくのは、
「数字(財務)」、「市場(マーケット)」、
「シナリオ」の3項目です。

「数字(財務)」では、売上高や利益の
5年分の推移を見ます。

利益については、当期利益ではなく営業利益を
チェックした方がいい。

なぜなら、当期利益には資産の売却や減損など、
特殊な要因で大きくブレることがあるからです。

また、ある会社の業績をチェックしたら、
必ず、ライバル会社の業績と比較するように
します。

「市場(マーケット)」では、次の3パターン
のいずれかを判断します。

 1. 業界全体が伸びていて、投資対象となる
  会社の業績がさらに伸びているパターン
 2. 業界としては低迷もしくは縮小している
  ものの、その中で特定の企業の実績だけが
  拡大するパターン
 3. 市場の規模が一定レベルで推移し、
  拡大も縮小もしないパターン

最後の「シナリオ」では、将来、その企業が
どのように事業を展開していくかを描きます。

「数字」と「市場」は、最終的に「シナリオ」
を立案するための基礎情報です。

ここでは可能性のある複数のシナリオを
用意して、投資のタイミングを窺います。

第2部では、実際に次の10社の将来を評価
しています。

トヨタ自動車、三菱重工、東芝、ソフトバンク、
セブン&アイ、LINE、楽天、三菱UFJ、ソニー、
ヤマト

この中で、本書のサブタイトルにもなっている、
「トヨタ」は、EV時代には不利な会社として
評価されていました。

 数字(財務)
  ・現在の財務状況は文句なし
  ・2016年までは順調に成長していた
  ・2017年は業績が踊り場に差し掛かっている

 市場(マーケット)
  ・自動車市場は上位4社への寡占化が進行中
  ・トヨタは全世界2位なのでポジションは良好
  ・一方で自動車産業は最大の変革期を迎える
  ・EVシフトという点でトヨタは遅れている
 シナリオ
  ・EVシフトがあまり進まない場合はトヨタ有利
  ・EVシフトが一気に進むとトヨタの強みは
   弱点に
  ・トヨタへの投資はEVシフトをどう見るかで
   大きく変わってくる

最後は複数のシナリオの中から、
自分でどう判断するかになってきます。

本書は、こらから株式投資を始めたい人に
とっては、中長期投資の1つの型を身につける
ために参考になる本だと思います。

この本から何を活かすか?

著者の加谷さんは、東北大卒業後、日経BP社の
記者としてキャリアをスタートしました。

その後、野村證券グループの投資ファンド
運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。

独立後はコンサルティング会社を経営する傍ら、
個人投資家としても成功し、億単位の個人資産を
運用しているそうです。

本書は、加谷さんの投資ノウハウの核となる
部分を、わかりやすく解説した本です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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