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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール

満足度★★★★★
付箋数:28

フォレスト出版の三上さんから献本頂きました。
ありがとうございます。

  「本書は、困難や窮状を “問題” として
  捉え直し、その対処法や目標へ到達するための
  手段・方法を発見・実行することで、
  未来を変える方法と知恵を集めた道具箱である。」

本書は、「読書猿Classic: between / beyond
readers
」のブログで知られている読書猿さん
による2冊めの著書です。

読書猿さんと言えば、とにかく博覧強記な方。

ブログでもギリシャ哲学から集合論、現代文学
からアマチュア科学者教本まで、広範囲に渡り
その知識を披露しています。

処女作の『アイデア大全』はロングセラーに
なりましたが、本書はそれに続くシリーズ
第2弾です。

アイデア大全』では、自分の「内」にある
制約を外す方法を探求しましたが、未来を
変えるためにはそれだけでは足りません。

本書では、自分の「外」にある制約を
どのように扱うかについて学びます。

本書では、37の問題解決法を紹介しています。 

哲学、宗教、神話、歴史、経済学、人類学、
数学、物理学、生物学、看護学、計算機科学、
品質管理などの分野からも選別しています。

読書猿さんは、本書で問題解決法を2つに
大別します。

1つ目は、「リニアな問題解決」です。

  「リニアな問題解決は、直接的な因果性を
  基礎に置く問題解決の総称である。
  このアプローチでは、因果関係を直線的に
  遡ることができ、究極の原因にたどり着ける
  と想定する。この究極原因を除去したり、
  変化させることができれば、その結果もまた
  変化し、問題は解決すると考えるのでえある。」

2つ目は、「サーキュラーな問題解決」です。

  「これに対して、サーキュラーな問題解決は、
  たとえば鶏と卵の関係のように、原因と結果の
  関係がループしている(因果ループができて
  いる)ことを重視する。この場合、因果関係を
  遡ろうとしても、ぐるぐると巡って究極原因に
  たどり着かない。したがって、究極原因の除去
  ・変化とは別の解決アプローチをとることに
  なる。」

リニアな問題解決に分類される有名な方法は、
「ロジック・ツリー」、「マインドマップ」、
「KJ法」などです。

サーキュラーな問題解決の代表的な方法は、
「現状分析ツリー」や「エスノグラフィー」
などです。

本書で最初に紹介されている問題解決法は、
「100年ルール」です。

 難易度:1(5段階で最も簡単)

 開発者:サミュエル・ジョンソンさん
     ジュリアン・バトラーさん

 用途と用法
  ・自分の判断を見直すとき
  ・自分の悩みの大きさを見直すとき
  ・自分の問題の重大さを考え直すとき

 レシピ
  問題を前にしたとき、災難に見舞われたとき、
  不安で仕方なくなったとき、以下のように
  自問する。
  「これは100年後にも重大なことか?」
  「これは100年後にも誰かに記憶されている
  ことか?」

100年が長すぎる場合は30年や5年など、
もっと短い期間を用いてもよいようです。

これは目の前の困難から少し距離をとり、
自分の最終的な目的を思い出したり、
大局的な視点を手に入れる方法です。

ただし、本書の肝となるのは各問題解決法の
「レビュー」として書かれて内容です。

ここで紹介される歴史や背景、関連知識は、
読み物としても面白く、知的好奇心を
刺激します。

このパートが、本書を単なる問題解決法の
ノウハウ本とは違う価値を与えています。

本書は「大全」のタイトルにふさわく、
多くの問題解決法を非常によく整理して
紹介した本だと思います。

この本が1800円+税で手に入るのは凄い。

この本から何を活かすか?

私が本書で使ってみたいと思った問題解決は、
No.27の「ミラクル・クエスチョン」です。

これは問題や原因ではなく、解決や未来へ
注意を向ける方法で、手順は以下の通りです。

 1. 問題が完全に解決・解消したところを想像し、
  その様子をできるだけ詳しく描写する。

 2. 描写したものの中で、最も簡単で実現
  しやすそうなものを1つだけ選ぶ。

 3. 「2.」で選んだものを実現する手段を考え、
  第一歩を実行する。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 05:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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