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人事担当者・管理職のためのメンタルヘルス・マネジメントの教科書

満足度★★★
付箋数:22

オトバンクの上田さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

近年、「メンタルヘルス」や「メンタルヘルス
対策」という言葉をよく聞くようになりました。

メンタルヘルスとは、「精神的健康」のこと。
言い換えると、「心の健康」です。

厚生労働省の調査によると、メンタルヘルス不調
になる方は、年々増加傾向にあります。

多くの企業で、メンタルヘルス不調の中でも、
特に「うつ病休職」が急増していて、
企業経営にとっても深刻な問題となっています。

メンタルヘルス不調は、本人に自覚がない
場合もありますが、その兆候は必ず現れます。

あなたは、部下や同僚のメンタルヘルス不調の
兆候に気づけていますか?

不調の兆しは、「行動」の変化に出るようです。
以下は、その代表的な兆候です。

 ・普段とは異なる「有給休暇取得」の申請
 ・つまらないミスが頻発するようになる
 ・ちょっとした怪我をすることが増える
 ・残業時間の増加
 ・行動や言動の変化

一番良くないのは、こういった兆しに気づいても、
「まあ、ちょっとしたことだからいいか」と
放置してしまうことです。

この段階で必要なのは、不調が疑われる社員
とのコミュニケーションです。

もし、話してみてメンタルヘルス不調の
疑いがある場合は、上司は勝手な判断をせず、
その社員をしかるべき相談窓口に
連れていく必要があります。

しかし、実際にどんな言葉をかければいいか
わからないと感じている方も多いでしょう。

本書では、言葉のかけかたの注意点として、
以下の4つを挙げています。

 1. 「病気っぽい」「メンタルヘルス不調の
  ようだ」「うつっぽい」「おかしい」
  「精神的」とは言わない。
  身体の症状を話したら、それを中心に話す。

 2. 具体的事例を挙げて、話の目的を明確に言う。

 3. 注意することは具体的に明確に言う。
 4. 自分なりのアドバイスをすくに話さない。

さて、本書はタイトルの通り、「メンタルヘルス
・マネジメント」の教科書です。

メンタルヘルス・マネジメントとは、
精神疾患の早期発見と早期治療という
メンタルヘルス不調への対策だけでなく、
広い意味で職場環境および社員の健康を
向上させていくことを意味しています。

例えば、職場の人間関係や部下が担当している
業務量の調整、業務プロセスの改善、
職場環境の改善、社員の士気向上、
医学的な観点からの配慮など、幅広い視点で
メンタルヘルス不調を予防することを目指します。

著者は、産業医として20年以上の経験を持つ、
日本メディカル研究所所長の清水隆司さん。

メンタルヘルス不調の兆候の見極め方から、
診断書の病名の読み方、休職・職場復帰までを
わかりやすく解説します。

理想的なのは、メンタルヘルス不調になるのを
未然に防ぐとです。

しかし、実際に不調になってしまう人も
いますから、本書で解説されている、
通院から休職までの流れや、復職への手順は、
知っておくべきでしょう。

また、労働安全衛生法に基づき、一定の基準に
該当する職場では、「衛生委員会」を設置して
いるはずです。

実情として、この衛生委員会が機能しているか
どうかは、会社によってかなり差があります。

本書では、メンタルヘルス・マネジメント
全般について説明しますから、衛生委員会の
活用方法についてまで言及しています。

正直、読んでいて楽しいという種類の
本ではありませんが、会社には、
一冊置いておくべき本だと思います。

この本から何を活かすか?

「精神科主治医」と「産業医」の違いは?

同じ医者なのに、判断が異なる場合がある
精神科主治医と産業医。

同じ症状を診ても、それぞれ立場が違うので、
意見が異なることもよくあるようです。

主治医が患者個人との治療契約であるのに対し、
産業医は企業との業務契約です。

そのため、主治医は患者本人や家族の意見を
尊重しますが、産業医は患者本人と企業に対し
中立的な立場となります。

主治医は、患者本人の訴えや症状から最適解を
導き出そうとし、産業医は患者を取り巻く
職場関係者や環境も加味して判断します。

このように考慮するポイントが異なるので、
導き出される答えも違ってくるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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