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巨大倒産 ―「絶対潰れない会社」を潰した社長たち

満足度★★★
付箋数:22

さくら舎さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

今の時代、何が起こるかわかりませんから、
企業に「絶対に安泰」の状態はありません。

どんなに優秀な企業であっても、
倒産する可能性を抱えています。

しかし、一時代を築いた企業が倒産する場合は、
それなりの理由があります。

その原因は、経営者の怠慢であることが多く、
利己的な経営や放漫経営によって内部から
崩れていくのです。

「企業の良し悪しは経営者で決まる」
とは、よく言ったものです。

  「トップが経営判断を一歩間違っただけで、
  それまでの業績が崩れ落ちていく。
  日々、目にすることだ。どんな企業も倒産の
  リスクと背中合わせにあるのだ。
  本書は、名経営者と賞賛されたリーダーが
  率いる企業が、どうして崩壊していったのか、
  彼れは、いかに時代と切り結び、敗れたのか、
  その分岐点となった判断ミスに迫る。」

本書は「巨大倒産」の9ケースを追って、
失敗する社長の本質に迫ります。

著者は、企業破綻系のドキュメンタリーを
得意とする経済ジャーナリストの
有森隆さんです。

本書に登場する経営者は次の10人です。

 第1章 タカタ 高田重久さん
     三代目が世界シェア2位企業を潰した
 第2章 大昭和製紙 齊藤了英さん
     会社を私物化した社長がやりたい放題
 第3章 佐世保重工業 坪内寿夫さん
     再建王が粉骨砕身したドロ沼労使紛争
 第4章 ミサワホーム 三澤千代治さん
     社長暴走でトヨタに乗っ取られる
 第5章 そごう 水島廣雄さん
     日本一の百貨店王の栄光と没落
 第6章 安宅産業 安宅英一さん
     組織を腐蝕させた創業家の襲断
 第7章 セゾングループ 堤清二さん
     時代をつくり自壊した感性経営
 第8章 三光汽船 河本敏夫さん・岡庭博さん
     大バクチに敗れた世界一のタンカー会社
 第9章 シャープ 町田勝彦さん
     エセ同族経営が招いた天国と地獄

  「いずれも、一時期は傑出した経営者といわれ、
  一世を風靡した。しかし、経営が悪化して、
  倒産、グループの解体へと追いやられた。
  スーパースターだった彼れは経済・産業界の
  表舞台から、あっけなく姿を消した。」

この10人全員が「傑出した経営者」といわれた
かというと、若干微妙なところもあります。

あくまで先代が名経営者であって、
それを引き継いだ二代目・三代目が
同じカリスマ性があると勘違して
暴走しているケースも見受けられます。

リーダーの要件は、危機予知能力と修羅場に
強いこと、そして組織に自分の言葉で意思を
伝えること。

タカタ創業家の三代目・高田重久さんは、
最初からこのリーダーのいずれの資質も
持っていなかったとレポートされています。

会社を財布代わりに絵画を購入しまくった
大昭和製紙の齊藤了英さんも「名経営者」と
呼ぶにはあまりふさわしくありません。

ルノワールやゴッホの名画を手に入れて
話題になりましたが、経営は強引で
勢い任せだったので、いずれ破綻すると
多くの人が感じていたと思います。

こうしたリーダーは、ある時点で踏み外した
のではなく、最初から経営者になるべきでは
なかった方たちだったのでしょう。

  「傲慢は人間と企業を滅ぼす最も重い病気」

本書では、経営者が傲慢になる過程を追い、
栄光と凋落のコントラストから失敗の本質を
反面教師として学びます。

この本から何を活かすか?

自民党の大物政治家の河本敏夫さんと、
経済学博士の肩書を持つ岡庭博さん。

二人は絶妙なコンビで、大阪の小さな船舶会社
だった三光汽船を日本の海運業の2割のシェアを
占める大会社に成長させました。

しかし、この二人がやっていた経営は、
「投機商法」だったと有森さんは記しています。

  「10回博打を打ったとしよう、たとえ9回成功
  したとしても、最後の1回で読み違いをすれば、
  結局、勝ったことにはならない。ドボンである。
  河本、岡庭の大博打商法は、敗れるべくして
  敗れたのである。」

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