活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ひとつ上の思考力

満足度★★★★
付箋数:25

世の中には、1を言えば10わかる人と、
1から10まで説明が必要な人がいます。

1を聞いて10わかる人は、少し説明するたけで、
「あ、そういうことですね」と理解します。

出てくる質問も的を射ていて、実際にやらせると
的確に行動して、そつなくこなします。

一方、1から10まで説明が必要な人は、
一見わかっているように見えても、
本当のところは、よくわかっていません。

出てくる質問も的外れで、実際にやらせると、
案の定うまくいきません。

この差は、どこから生まれてくるのでしょうか?

頭のいい人と、そうでない人の違いといった、
単なる分類だけで片づけてしまうと、
その本当の違いが見えてきません。

本書の著者、安澤武郎さんは、1を聞いて
10わかる人は、「ひとつ上の思考力」を
持っていると説明します。

ひとつ上の思考力があると、自分が経験した
ことから学ぶだけでなく、それを応用して、
自分で経験していないことにも活かせます。

だから1説明されただけで、説明されていない
9のことを導き出せるのです。

安澤さんは、この違いを「シングルループ」と
「ダブルループ」という言葉で説明します。

シングルループの人は、何か目標を持つと、
それを達成するために必要な行動を実践して、
何らかの結果を得ます。

この結果を得たところで、止まってしまうため、
その経験を他に活かすことができないのです。

一方、ひとつ上のダブルループ思考を持つ人は、
もう1つ別のサイクルを回します。

行動して得た結果を一度「内省」して、
それを「法則化」して、新たな挑戦に活かす
サイクルです。

内省では、自分の感じ方や考え方を自覚し、
解釈の仕方をコントロールします。

内省することで、思い通りにならないことが
起きても、自分自身のできることに目を向け、
思考を停止させません。

内省をうまくするには、何事も自分の問題
として受け止め、「やらねばならないこと」
を「やりたいようにやる」ように変えて、
前向きに取り組みます。

次の法則化とは、モノゴトの法則を見出し、
それを言語化することです。

このとき、モノゴトの「はたらき」を考えて
成功法則を見つけ、他の事例に具体的に
当てはめます。

モノゴトの「はたらき」に注目するのは、
いわゆる「ドリルを売るなら、穴を売れ」
という考えです。

本書では、グランドハイアット東京の
コンシェルジュ阿部佳さんの具体例を用いて、
説明していました。

阿部さんは、「ツアーで富士山に行きたい」
という相談を外国人観光客から受けましたが、
あいにくツアーは満席でした。

そこで、富士山に行って何がしたいのか
という「はたらき」を深掘りしました。

出てきたのは、「富士山の景色が見たい」
と「温泉卵が食べたい」という回答でした。

そこで阿部さんが提案したのは、
富士山ではなく、箱根の温泉ツアーでした。

箱根なら、富士山を見ることもできますし、
温泉卵を食べることもできます。

それに加えて、温泉や旅館などの日本文化も
体験することができるからです。

本書では法則化する際の成功法則の
見つけ方として、ロジックツリーの使い方を
解説していました。

WHYツリー、HOWツリー、WHATツリーを
組合せ、要素に分解して要因分析を行います。

安澤さんの説明は、非常に腹落ちし、
「ひとつ上の思考力」を身につける具体的な
方法に焦点を当てて書かれているので、
参考になりました。

この本から何を活かすか?

著者の安澤さんは、京都大学在学時代に
アメリカンフットボール部に所属し、
同部が2年連続日本一になることに貢献しました。

また卒業後の鹿島建設に勤務していた時代
も含めると、アメリカンフットボールの
オールジャパンに4度も選出されたそうです。

私は安澤さんの経歴に興味を持ったので、
他の著書も読んでみたくなりました。

京大アメフト部出身、オールジャパン4度選出
の組織変革コンサルタントが見つけた
仕事でもスポーツでも成長し続ける人の
「壁をうち破る方法」


Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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