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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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異次元緩和に「出口」なし! 日銀危機に備えよ

満足度★★★
付箋数:22

  「私の警告に対して、 “ハイパーインフレ
  が来る来ると言うけれど、いまだその
  気配はない。フジマキは、オオカミ少年
  (オオカミ老人?)だ” と言われてきた
  ことも、重々承知しています。
  そのことに関して、私は不愉快に思った
  ことはありません。私が、オオカミ少年で
  い続けることができれば、日本経済は安泰
  ということだからです。永遠のオオカミ少年
  と言われたいぐらいです。
  ところが、最近では、私のことを
   “オオカミ少年だ” と言う人がめっきり
  少なくなってしまいました。」

藤巻健史さんが、著書でハイパーインフレが
来る来ると警告していることに対して、
読者の反応は3種類に分かれます。

1つ目は、声を上げて、ハイパーインフレが
起きることはないと反応する方々。

この種類の方が主にフジマキさんを
「オオカミ中年」と批判します。

2つ目は、フジマキさんが、言っていることが
ずっと当たらないことに呆れてしまい、
何も反応しなくなってしまった人たち。

サイレントマジョリティならぬ、声を上げない
反対者で、ほとんどフジマキさんの言動を
無視している状態です。

3つ目は、フジマキさんの警告に対して、
起こる可能性が少しはあることを想定しつつ、
予想が当たらないことや、フジマキさんの
変わらない様子を暖かく見守る人たち。

フジマキさんが、最近、「オオカミ中年」と
言われなくなったのは、2番目のサイレントな
反対者、無視している人が増えたからでしょう。

声を上げて反対し続けるにはエネルギーが
必要ですから、もともと1番目だった方も、
時間が経つと、2番目へ移行していくものです。

ちなみに、私は3番目で、もう20年くらい
フジマキさんのファンです。

さて、アメリカFRBはリーマンショック以降、
資産規模を9000億ドルから4兆5000億円まで
膨らませいてることで話題になりました。

これはアメリカのGDPの30%弱に相当し、
バランスシートを縮小したくても、
簡単にはできないFRBの様子が窺えます。

では、FRBに対して、日銀はどうなのか?

実は日銀は市場に出回る国債の約80%を
買い取っていますから、その資産規模は
FRBの比ではありません。

対GDP比で言うと、アメリカの3倍以上にまで
膨れ上がったメタボの状態になっています。

これが今のところ日本が破綻しない理由。

日本の財政状態がどんなに悪くても、
困ったときには日銀が無尽蔵にお金を刷る
「打ち出の小槌」を使っているのです。

財政破綻が騒がれたギリシャの公的債務残高が
対名目GDP比で200%であるのに対し、
日本ははるかにその上をいく232.4%。

ギリシャは借金があっても勝手にユーロを
刷ることはできませんが、日銀は単独で
円を刷ることができるので、現在の状態を
維持できているとフジマキさんは言います。

フジマキさんの主張は、そんなことを
続けている日本では、いずれハイパーインフレ
が起こるので、その防衛策として、
「ドルを買え」というも。

誰から何を言われても、ブレはありません。

ですから読まなくても、およそ書いている
内容は予想がつく人も多いでしょう。

本書の目新しいところでは、最近の理論に
対して批判しているところです。

1つは、米プリンストン大のクリストファー・
シムズ教授が提唱する「物価水準の財政理論
(シムズ理論)」に対して。

もう1つは、コロンビア大のジョセフ・E・
スティグリッツ教授が説いた「統合政府論」
について。

いずれも荒唐無稽な理論と、フジマキさんは
言い切っています。

この本から何を活かすか?

日本の財政赤字の削減策の1つとして、
本書でフジマキさんが提案しているのが、
「年金支給開始年齢を80歳」に引き上げる
案です。

80歳までは私的年金や預貯金・保有資産で
生活資金を賄い、80歳以降は死ぬまで
一切心配しなくて良いほどの手厚い年金額を
支給するというもの。

80歳までに資産をすべて使い切っても、
そこから先の生活の不安がまったくなくなれば、
今よりは安心できるのかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経済・行動経済学 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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