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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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他人をバカにしたがる男たち

満足度★★★
付箋数:22

  「なぜ、優秀なミドルほど、転職して
  しまうのか? なぜ、これだけ女性活用と
  いいながら、いまだ日本の男女格差は
  世界最低レベルなのか? なぜ、いっこうに
  非正規社員の賃金は上がらないのか?
  答えはひとつ。 “ジジイの壁” は不滅
  だからです。」

本書で言う「ジジイ」とは、年齢的なものを
指しているのでも、男性のことを指している
のでもありません。

あくまで「ジジイ的なるもの」の象徴として、
「ジジイ」という表現を使っています。

ジジイ的なるものとは、自分の保身のため
だけを考えている人のことです。

保身だけを考えているので、会社の中では、
上だけを見て仕事をします。

その一方で、ジジイは自分を脅かさない、
部下のことを見下し、バカにします。

さらに、自分が会社にしがみつくことに
影響しない、社外の人もバカにします。

特にジジイは、社外の人は肩書だけで
判断しますから、立場の弱いコンビニの
店員や、タクシーの運転手に対して、
暴君になることも多いようです。

では、ジジイ化する人と、そうでない人の
違いは、いったい何か?

本書の著者、河合薫さんは、「SOC」が
欠けているかどうかの違いと説明します。

SOCとは、Sense Of Coherenceの略で、
日本語にすると「首尾一貫感覚」となります。

わかやすく言うと、人生のつじつま合わせ
をする力のことです。

これは、ユダヤ系アメリカ人の健康社会学者、
アーロン・アントノフスキーさんが提唱した
概念です。

誰もが認める成功者やレジェンドと呼ばれる
人たちは、例外なくSOCが高いようです。

SOCが高いと、仕事や人生の満足感も高く、
健康状態も良好で、やる気に満ちあふれて
います。

一方、人生のつじつま合わせをする力が
ないジジイは、他人をバカにして低く
見ないと、自分の実力では不安で、
自分を保っておくことができないのです。

  「本書は、他人をバカにして会社に
  しがみつく “ジジイ” にならないための
  指南書です。SOCに欠けているジジイの
  言動を分析し、それを反面教師に
   “高いSOC” を獲得することを目的として
  います。」

私たちは、ある程度の年数を生きていると、
自分の意思では止めることも、避けることも
できない、危機や困難に遭遇します。

「なぜ、自分だけが?」と思うかも
しれません。

特に会社員として働いていると、
理不尽なことのオンパレードと感じます。

しかし、実際は経営者になったり、
独立しても、それはなくなりません。

もっと大きな社会の理不尽さに直面する
だけなのです。

雇われる立場でも、雇われない立場でも、
人生を歩んでいく上では、それほど大きな
違いはありません。

理不尽なことや、困難なことに遭遇しても、
「ま、仕方がない」と自分の中で、
なんとかつじつまを合わせる力が必要です。

自分の気持ちに折り合いをつけることで、
嘆き続けることをやめ、顔を上げて、
前を向いて歩くことができるのです。

本書は、健康社会学の観点から、
現代人の生態を鋭く分析しています。

ただ、個人的には「ジジイ」という表現が
連呼されていて、あまり気分が良くない
ように感じました。

これは、私が「ジジイ」的要素を持っている
からなのかもしれません。

この本から何を活かすか?

個人的に、SOC、つじつま合わせの力で、
凄いと思うのは、プロサッカー選手の
三浦知良さんです。

1998年のワールドカップフランス大会の
日本代表から三浦さんが外れたときは、
日本中に衝撃が走りました。

W杯メンバーから落選という最大の衝撃を、
自分の中でつじつま合わせをして消化したから、
50歳を過ぎても現役という「生ける伝説」に
三浦選手はなったのでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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