活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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苦労して成功した中小企業のオヤジが新人のボクに教えてくれた 「上に立つ人」の仕事のルール

満足度★★★★
付箋数:26

著者の嶋田有孝さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「本書は、私が社長を務める株式会社
  日経サービスにおいて研修資料として作成
  したもので、文中にでてくるオヤジは、
  当社の創業者、近藤勲です。」

株式会社日経サービスは、大阪に本社がある
アウトソーシングの総合企業。

主にビルメンテナンス、警備保障、人材派遣、
メディカルサービス、駐車監視などの
人材派遣を行っている会社です。

本書は、同社の創業者、近藤勲さんから、
嶋田さんが学んだ「教え」を小説仕立てで
まとめた本です。

近藤さんは、既に10年以上前に引退。

しかし、嶋田さんは、創業者の経営に
かける思いを、後輩たちに伝えたいと考え、
当時の経験を研修で語るようにようにしました。

本書は、その研修用のエピソードを
まとめて、書籍化したものです。

  「本書に出てくるエピソードは、二十年以上
  前のものばかりです。当時と比較すると、
  社会の環境も、人々の意識も、大きく変化
  しました。しかし、いくら時代が変わっても、
  決して変わらないものもあります。
  それが、原理原則であり、仕事のルールです。
  オヤジは、いつの時代も変わらない仕事の
  ルールを私たちに教えてくれたのです。」

話は、嶋田さんが入社した当時の平成元年、
バブル景気の真っ只中から始まります。

舞台は、ビル管理を営む大阪の中小企業。

嶋田さんは、入社後、社長室勤務を命じられ、
配属された初日から毎日1時間以上、
近藤さんから叱られる日々を送ります。

しかも、たしなめられるような叱り方
ではなく、凄まじい勢いの罵倒でした。

  「連日のように “アホ”  “ボケ”  “帰れ”
  と言われ、ときに書類を投げつけられた。
  今の時代だったら完全にパワハラだろう。
  何度も辞めようと思った。でも、辞めることは
  できなかった。それは、オヤジの叱り方が
  表面上は厳しかったが、中身はとても
  温かかったからだ。
  オヤジは、典型的な大阪の中小企業の経営者だ。
  とんでもなく時代遅れだが、その教えは、
  深く考えさせられる内容が多かった。」

まさに、「ザ・昭和」的な雰囲気ですが、
さすがに実体験に基づくストーリーだけあって、
どのエピソードも非常に説得力があります。

嶋田さんは入社後数ヶ月で、会社案内の
パンフレットを作ることを命じられます。

さまざまな企業の会社案内を研究し、
写真もふんだんに使い、デザインも優れた
パンフレットが出来上がりました。

しかし、近藤さんは、パラパラと数ページ
見て、「全然あかん、やり直せ」と一蹴。

嶋田さんが、どこがダメなのかを聞いても、
「全部ダメや」と納得できる答えは
返ってきませんでした。

その後も、嶋田さんは同じように、
納得できないまま何度もやり直しを命じられ、
やっとのことで会社案内は完成しました。

しばらく経ってから、嶋田さんは、
何度も却下された理由を聞くことができました。

  「お前に一つ教えといてやるわ。
  仕事をやっている本人は、『これが限界』
  『これで最高』と思ってる。だが、そこは
  まだ80点。すでに合格点やけど、もう一段
  上も目指せる。そういうケースがあるわな。
  ダメな上司は、そういうときに
  『まぁ、いいか』と妥協してオーケーする。
  これでは、最高のものはできへん。
  今回のケースだけでなく仕事すべてに
  言えることや」

近藤さんの教えは、仕事をしていく上で、
本当に必要な本質的なものばかりです。

本書は、特に若い世代の方には、
読むことを勧めたい一冊です。

この本から何を活かすか?

  「まずゴキブリは、なんといっても
  スピードが速い。そして、普段は目立たへん。
  小さな隙間でひっそりと生きとる。
  しかも少しの物音にも敏感や。
  中小企業は、ゴキブリのようにならなあかん。
  スピード、隙間、敏感。
  この3つを常に意識する。
  そうすれば大手も怖がる存在になれる。
  中小企業生き残りのコツは、そこにあるんや」

これは近藤さんが語る「中小企業ゴキブリ論」。

うまく伝えるのが上手い人は、
このように、予想外のものに喩えるのが
上手いですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 仕事論 | 06:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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