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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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武器化する嘘 ──情報に仕掛けられた罠

満足度★★★
付箋数:24

私たちは、テレビ、インターネットなどの、
メディアを通じて、毎日、多くの情報に接して
暮らしています。

あなたは、それらの情報の中に、
どの程度の「嘘」が紛れているかを、
考えたことはありますか?

  「われわれが過去5年間に創出した情報量は、
  それまで全人類史が生み出した情報量を
  超えている。残念ながらウェブサイトや動画、
  本、そしてソーシャルメディアには、
  真実に交じって、そうでない情報が非常に
  多く含まれている。虚偽情報の存在は
  昨日今日の問題ではない。何千年にもわたって、
  人間の生活に定着しており、聖書の時代や
  古代ギリシャ時代にも記録されている。
  ただ、現代に特有な点は、虚偽情報が
  あまりにも蔓延しているという事実だ。
  嘘が武器として使われ、本来ありえない
  ような社会的、政治的目的が達成される。」

例えば、次のようなコメントがあるメディアで
伝えられていたとします。

あなたは、その嘘を見抜けますか?

  「カリフォルニア州で大麻法が失効して
  からの35年間、大麻の喫煙者の数は、
  毎年倍増してきた。」

カリフォルニアに大麻法があったのか
どうか、それが本当に35年前に失効した
のかどうか。

それが、事実か確認できなくても、
この主張に隠されている嘘は簡単に
見抜くことができます。

それは、「35年間で毎年倍増した」という
部分です。

仮に35年前のカリフォルニア州で、
大麻の喫煙者が1人だけだったとします。

すると、そこから倍に増えた34年前は
2人、更に倍に増えて33年前は4人。

このように1人を35回倍にすると、
いったいどのくらいの数字になるのか?

実は、大麻の喫煙者は170億人を超えて、
全世界の人口より多い人数になって
しまいます。

さすがに、そんなことはありません。

このように少し考えるとわかることでも
多くの人は、立ち止まって考えずに
鵜呑みにしてしまうことが多いのです。

  「本書のテーマは、見聞きする情報に潜む
  問題点、すなわち、読者を間違った結論に
  導く問題点を、いかに見抜くかである。
  (中略)提示された情報が信用に値する
  かどうかを明らかにする効果的な方法を、
  誰もが必要としている。」

本書の著者、ダニエル・J・レヴィティンさんは
カナダのマギル大学の心理学・神経学教授。

レヴィティンさんは、本書で3つの視点から、
情報の中に仕掛けられた「嘘」を見抜く方法を
紹介します。

パート1では、「数字」にフォーカスします。

いかに不正確な統計やグラフが、大きく歪んだ
視点をもたらし、誤った結論に導くかを
解説します。

パート2では、「言葉」に注目します。

私たちは、その言葉の中に、少しでも真実が
含まれていると、容易く信じてしまいます。

人を納得させ、心に訴えながらも、
事実とかけ離れた話をすることが、
どれほど簡単なことかを解説します。

パート3では、科学的手法を取り扱います。

ここでは論理的思考をどう適用すべきかを
示すため、法廷、医療、物理学、陰謀論など
幅広い事例を取り上げて説明します。

どこに嘘が潜んでいるかわからない、
現代で生きていくには、本書の嘘を見抜く
目線は必要です。

ただし、本書の内容をすべて理解するには、
少しだけ確率・統計の知識があった方が
いいと思います。

この本から何を活かすか?

レヴィティンさんは、本書の着想を得たり、
参考にした本として、次の3冊を挙げています。

 ・『統計でウソをつく法
 ・『統計はこうしてウソをつく
 ・『統計学をまる裸にする

私も、これら3冊は読みましたが、
いずれもオススメできる本です。

是非、本書と併せて読みたいですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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