70円で飛行機に乗る方法
![70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる [宝島社新書] (宝島社新書 274)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/412HBfBwjWL._SL75_.jpg)
70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる [宝島社新書]
(2008/06/07)
高城 剛 商品詳細を見る
満足度★★★
本書は、新興エアライン、いわゆるローコストキャリア(LCC)を使って、
気軽に旅行する生活スタイルを提案するガイドブックです。
日系航空会社の飛行機に、
70円で乗れる裏技が書かれた本ではありません。
シンガポール-プーケット(70円)、シンガポール-ホーチミン(240円)
ロンドン-ローマ(2400円)、ブリストル-マドリード(3840円)
まるでバス料金を見ているようですが、
実際にLCCを利用する感覚も、ほとんどバスに乗るのに近いとか。
ただ残念ながら、日本ではこのLCCの恩恵は、ほとんど受けられません。
なぜ、日本では本格的なLCCが生まれないのか?
という疑問に対し、本書の著者・高城剛さんの答えは、
「日本だから」
この答えだけで、妙に納得してしまう所に、
問題の根深さがあるような気がしますね。
もちろん、高城さんは、「日本だから」の後に、
もっと詳しい理由を説明していますので、
気になる方は、本書で確認してください。
最初は、“パイパーメディアクリエーター”という肩書きの
高城さんが、なぜ、こんな本を書くの?
とも思いましたが、前作が『「ひきこもり国家」日本』で、
本書はその続編ということでした。
その関係で、本書は後半に進むにつれ、ガイドブックというより、
世界から取り残され、鎖国へ向かう日本の問題点への言及が多くなります。
最終的な高城さんのメッセージは、「個人開国」。
国がオープンスカイ協定を受入れないなら、
個人がオープンスカイで世界に飛び出すことを勧めています。

本書では、高城流の旅行術の一端が明かされています。
<必携トラベルグッズ>
・白シャツ(怪しまれないため)
・ソーラーパネル、予備バッテリー
・各国クレジットカード
・iPod3台(音楽用、映像用、データ用)
<その他>
・衣類は圧縮袋へ
・ガイドブックとしてCIAの「ザ・ワールドファクト・ブック」を利用
とりあえず、この夏の旅行では、圧縮袋を利用してみます。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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