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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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平均思考は捨てなさい

満足度★★★
付箋数:23

  「ゆりかごから墓場まで、平均という尺度は
  常につきまとい、平均値にどれだけ近づいて
  いるか、あるいは平均値をどれだけ上回って
  いるかによって人物が判断される。
  学校では、平均的な学生の成績と比較して
  評価やランク付けが行われる。
  大学への選抜では、評価やテストの点数が
  平均的な受験生と比べられる。
  就職の際には、評価やテストの点数だけでなく、
  スキルや経験年数、性格検査の得点までが
  平均的な応募者と比較される。
  そして採用されれば、同じ職務レベルの
  平均的な社員を基準にして、毎年かならず
  業績が評価される。
  金銭的な機会も例外ではない。
  クレジットの信用度は平均からどれだけ
  乖離しているかによって決定される。」

私たちが、何かを評価するときに、
最も重宝している基準が「平均」です。

平均身長、平均点、平均年収、平均層など、
何かにつけ、知らず知らずのうちに、
「平均と比較してどうなのか?」と考える
習慣が身についています。

本書の著者、トッド・ ローズさんは、
この何でも平均と比べてしまう思考には、
大きな弊害があると指摘します。

そもそも、平均はいくつもある代表値の
1つに過ぎません。

そして、特に人物を評価する場合には、
1つの尺度だけで、人物を評価できないので、
平均との比較に囚われてしまうと、
偏った一次元的な評価になってしまいます。

例えば、もし手元にある人物のIQテストの
スコアが「120」という資料があるとします。

すると、私たちはIQ「100」を基準にして、
「その人物は賢い」と判断してしまいがちです。

しかし、実際には、いろいろな種類の賢さ
があり、必ずしもIQが高いからといって、
問題解決能力が高いとは限らないのです。

平均は、あくまで集団同士を比較する際に
役立つ指標です。

それを個人の評価に持ち込んでしまうと、
いろいろな弊害が出てしまうのです。

特に、日本人は出る杭になるよりも、
横並びになるのが好きなので、
平均思考の罠に陥りやすいでしょう。

ローズさんは、本書の「はじめに」で、
「みんなと同じになるための競争」が
存在することを指摘していますが、
正に、言い得て妙だと思います。

本書では、平均思考を捨てて、個性を重視して
人物を見ることを推奨しています。

個性を生かすための3つの原理、
「バラツキの原理」、「コンテクストの原理」、
「迂回路の原理」を紹介しています。

個性重視の原理を、様々な事例をもとに
解説していていますが、最も頻繁に登場
する事例が、ローズさん自身の人生です。

ローズさんは、高校を中退し、21歳のときには、
妻と2人の子供を養うために、最低賃金労働を
いくつも転々とした経験があります。

その後、個性重視の道を見つけたことで、
高校を中退してから15年後には、
ハーバード教育大学院の教員となりました。

現在は、心・脳・教育プログラムの
責任者を務めています。

いわゆる平均的なエリート路線とは、
これまで全く異なる人生を歩んで成功した
実例そのものなのです。

 第1部 平均の時代
  第1章 平均の発明
  第2章 私たちの世界はいかにして標準化されたか
  第3章 平均を王座から引きずりおろす
 第2部 個性の原理
  第4章 才能にはバラツキがある
  第5章 特性は神話である
  第6章 私たちは誰もが、行く人の少ない
     道を歩んでいる
 第3部 個人の時代
  第7章 企業が個性を重視すると
  第8章 高等教育に平均はいらない
  第9章 「機会均等」の解釈を見直す

この本から何を活かすか?

コンテクストの原理とは、私たちの性質は、
常に首尾一貫したものではなく、
特定の背景(コンテクスト)においてのみ、
一貫しているという考えです。

例えば、いつも冷静沈着に行動する人が、
車のハンドルを握ると、人が変わるというのは、
コンテクストの原理の典型です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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