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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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はじめてのワイナリー

満足度★★★
付箋数:18

左右社さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「 “自分が理想とするワインを、納得する
  まで造ってみたい” 。そんな思いで単身、
  信州東御市に移住したのは10年以上前の
  ことでした。当時は知人や親戚など
  誰一人おらず、とにかくなんとかやってやる
  という熱い思いだけで、ガムシャラに
  突き進んでいた毎日でした。
  金なし、コネなしでどこまでできるか。
  そんな意地もあったかもしれません。
  一人で始めたワイナリーは、今では法人化し、
  従業員に助けられながら続けることが
  できています。おかげさまでワインの
  売り上げ増に加え、ワイナリー自体の見学や
  視察が大幅に増えました。」

本書は、どのようにワイナリーを起業し、
それを安定経営までもっていくかについて
解説した本です。

著者の蓮見よしあきさんは、2005年に、
長野県東御市に移住し、ぶどう栽培を
中心とした農場「はすみふぁーむ」を
設立しました。

2010年に、個人としては全国で初めて
ワイン特区を利用したワイナリーを立ち上げ、
日本で一番小さなワイナリーとして
話題を集めました。

現在は、欧州種のシャルドネ、メルロー、
ピノ・ノワール、そして日本固有の品種、
甲州などを栽培しています。

生産量も徐々に増え、2012年には特区から
一般の製造免許に切り替え、2013年には
法人化しました。

ワイナリー起業の成功を受け、今では、
日本各地から講演の依頼を受けることも
多いそうです。

その際に最もよく質問されるのが、
「農業で成功するための秘訣」についてです。

この質問に対する蓮見さんの答えは、
いつも同じで「販売に力を入れてください」
と言っています。

良いものを作れば、消費者がそれを評価して、
何もしなくても売れるわけではありません。

これは一般の製品だけの話ではなく、
農作物にも当てはまる話です。

蓮見さんの場合も、生産にかける倍以上の
力を販売にかけることで、成功しました。

  「ワイナリーを始める方の多くは、
  自分の納得するワインを造りたい、
  自分の思い通りのワインを造りたい
  という夢があります。
  私もそういう気持ちで独立しました。
  そういった思いはとても大切なのですが、
  最も重要なポイントはそこまで熱い思いで
  造ったワインをどう売るかだと思います。
  稼がなければ続けることができません。
  ワイナリー経営はビジネスですから、
  純粋に利益を追求するのが当たり前
  なのです。」

蓮見さんが上手かったのは、SNSを通じた
情報発信です。

ワイン造りにまつわるエピソードなどを
発信して、ワイン好きな方の興味を集め、
全国的な知名度を上げていきました。

とは言っても、ワイナリー起業は、
夢のある話しで、そこにはロマンがあります。

どこまで「ワインバカ」になれるかが、
最大のポイントで、それだけの情熱がないと
決して長続きはしません。

本書では、ワインに情熱を持った方が
スムーズに起業できるよう、資金の調達から、
ワイン畑の広げ方、ワイン造りに加え、
販売方法までわかりやすく解説しています。

ワイン造りに興味のある方はもちろん、
自分で何か起業したいと考えている方には
参考になる本だと思います。

この本から何を活かすか?

 ワイン造りは究極の「6次産業」

農業の6次産業化とは、農業経済学者の
今村奈良臣さんが提唱した造語です。

1次産業の農業が、2次産業の製造を行い、
3次産業の流通・販売まで展開する経営形態。

ワイナリー経営は、まさにこの1次産業から
3次産業までを一貫して行う6次産業です。

だからこそ消費者の声を直接反映した
ワイン造りを行うこともできるのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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