活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

3000年の英知に学ぶリーダーの教科書

満足度★★★
付箋数:24

著者の鈴木博毅さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

1972年の冬、南米のアンデス山脈で、
ウルグアイの学生ラグビー選手団と
その家族や知人を乗せた飛行機が墜落しました。

学生のラグビー選手団は、親善試合を行うため、
チリのサンディエゴへ向かう途中でした。

飛行機に乗っていた45名中、墜落の際に
死亡したのは12名。

残り33名は、厳冬期の雪山でサバイバルを
強いられることになります。

翼をもがれて墜落した飛行機は、かろうじて
シェルターのような役割を果たしました。

しかし、墜落した地点は海抜3700メートル。

日本の富士山の山頂ぐらいの高度の場所で、
ラグビチームの若者は恐ろしいほどの寒さに
苛まれます。

ウルグアイの学生たちのが遭難したときの
服装はワイシャツ程度。

雪山は人間の生存可能性を超える条件で、
食料は機内のチョコレート数枚と、
ワインボトル数本しかありませんでした。

事故直後はチームのキャプテンだった
マルセル・ペレスさんがリーダーシップを
取りました。

彼は、機内を住む場所に整備し、負傷者を
暖かい場所に集め、きっと捜索隊が発見して
くれると言い続け、みなを懸命に励ましました。

生存者たちは、死亡者の人肉を食べ命をつなぎ、
救助を待ちました。

しかし、遭難から11目の朝、ラジオ放送を
聞いて、生存の見込みなしとして、
捜索活動が打ち切られたことを知ります。

その現実を知って、それまでリーダとして、
生存者を率いていたペレスさんは、
希望を失って、精神のバランスを崩し、
ガラスのように壊れていきました。

彼は、ラグビーのようなルールの決まった
状況では、その堅実さから優秀なリーダー
として力を発揮していました。

しかし、ルールがない過酷な雪山では、
状況の変化に合わせて自分を変えられず、
リーダーの役目を担えなかったのです。

一方、救助が来ないことが分ってから、
リーダーとして台頭したのが、
もともとリーダーとは程遠い資質と性格の
ナンド・パラードさんでした。

パラードさんは、安易な楽観主義を持たず、
過度に期待を高めることもしませんでした。

強権的なリーダーになろうとせず、
仲間とは協調的に接し、機体の残骸から
装備を作り、自力下山を計画します。

そして、ナンドさんはもう1人の仲間と
9日間ひたすら歩き続けることに専念し、
ついに麓の村にたどり着いて、
救助を求めることに成功しました。

このときナンドさんは、どのような
リーダーシップを発揮したのか?

 ・八方塞がりの中で絶望せず、打開策として
  新たな目標を上げた

 ・相手に思いつかせるように会話して、
  相手と目標を一体化させた

 ・安易な期待を持たせず、落胆により
  絶命するのを防いだ

 ・ただ一つ、目的に向かって歩み続ける
  ことに集中した

のちにナンドさんは『アンデスの奇蹟』を
著し、ウルグアイの英雄となります。

  「歴史上、あるいは現代ビジネスでリーダーが
  輝きを発するのはどんなときか。
  それはずばり、集団が何らかの危機に
  直面したときです。集団が危機に瀕したとき、
  打開してくれるリーダーこそが輝くのです。」

本書は、古今東西の優れたリーダーが、
いかにして困難な局面を打破したかを知り、
リーダーの原理原則を探ります。

紀元前8世紀の『イリアス』から始まり、
現代までの読み継がれる名著30冊から、
リーダーシップのエッセンスを抽出。

本書に登場する名著は、本当は1冊ずつ
全て読んだ方がいいものばかりです。

本書は、そのエッセンスを僅か2時間で
学べると同時に優れたガイドブックにも
なっています。

この本から何を活かすか?

私が本書で紹介されている本の中で、
最も繰り返し読んだのが、本多静六さんの
人生計画の立て方』です。

本書では、本多さんの成功要因を次のように
分析しています。

  「偶然の好機と計画性、順境と逆境など、
  相反する要素を共に使いこなして
  最大の成果を世界と自分から引き出すこと。
  これこそが本多静六氏の一番の成功要因
  だったのです。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| リーダーシップ | 07:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/3073-e54ea8c5

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT