するどい「質問力」!

するどい「質問力」! [図解] 問題を1秒で解決する
(2008/05/23)
谷原 誠 商品詳細を見る
満足度★★★
裁判では、「誘導尋問」は禁じられています。
それは、記憶と異なる証言を引き出しやすくなるからのようです。
本書の著者・谷原誠さんは、弁護士として活躍されていますが、
この強力な誘導尋問や誤導尋問を、日常生活で使わない手はない、
と主張しています。
また、
・弁護士 → 質問する側 → 攻撃
・証人 → 答える側 → 守り
との関係から、
質問する立場にいる限り、相手に攻撃されることはなく、
有利に議論を進められるという考えです。
これで、交渉相手とWin-Winの関係を築くのは難しそうですが、
タフな交渉では、必要な場面もあるのかもしれません。
少なくとも、私は、谷原さんを敵に回したくないと、
本書を読んで思いました。
最近、「質問力」に関する書籍を目にする機会が増えましたが、
本書は多少、弁護士という職業上の考えが披露されるものの、
全体として書かれている内容は、比較的オーソドックスです。
150ページ程度の本で、その1/3を図解が占めていますから、
非常にコンパクトにめとめられているという印象です。
他の質問力の本で、読んだことのある考えやテクニックが、
本書でも説明されていましたが、
私は、「知っていても、使えていない自分」を実感しました。

一気に質問力を身につけようと思っても無理があるので、
私は、まず、本書の巻末に「1秒・質問術」として掲載されている
6つの質問をマスターしようと思います。
1. 話しの主導権を取りたいとき
→「仮に○○だとしたら、△△?」と仮の話しを進めて言質を取る
2. 議論を深めたいとき
→「そもそも○○とは何でしょうか?」と本質に切り込む
3. 本題を切り出すタイミングがつかめないとき
→「○○についてお聞きしてもよろしいでしょうか?」と前振りする
4. 答えに窮したとき
→「・・・あなたは、どうお考えですか?」と相手に話させる
5. 大勢を代表して質問に立つとき
→「○○の点は△△と考えてよろしいですか?」と確認して進める
6. 問題の解決法が見つからないとき
→「・・・もし、松下幸之助さんならどう考えるか?」と視点を変える
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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