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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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「超」実用的 文章レトリック入門

満足度★★★
付箋数:21

プロになれそうな文章と、そうでない文章の
違いとはなにか?

  「文章を読んでプロになれるか、
  なれないかを判断しろと言われたら、
  レトリックのうまい下手がその境界線かなあ。
  プロになれる人はどんな人でも、
  比喩が抜群にうまいよね」

これは、本書で紹介されていた、
ある直木賞作家の発言です。

レトリックとは、文章やスピーチなどに
豊かな表現を与えるための修辞技法。

簡単に言うと、効果的な言語表現のことです。

その起源は、西洋最大の哲学者の一人、
アリストテレスさんによる「弁論術」にある
と言われています。

レトリックは古代ギリシャで発達してから、
西欧社会では2500年の歴史を持つ表現技法です。

うまい文章や面白い文章には、
レトリックが巧みに使われています。

本書は、文章レトリックの使い方教室です。

著者は、朝日新聞の記者、週刊朝日の編集長
として活躍した加藤明さん。

本書には、他のレトリック本に見られない、
3つの大きな特徴があります。

  1. レトリックが体得できるように、
   書く人の目線で位置づけている

  2. 誰もが簡単に使えるレトリックから順に
   紹介されている

  3. 例文はエッセイや記事、ノンフィクション
   作品など事実を記した作品が中心

紹介されているレトリックは、全部で30種類。

よく聞くレトリックから、あまり聞いたことが
ないものまであります。

 列挙法、三例法、倒置法、追加法、挿入法、
 擬人法、対照法、奇先法、問いかけ法、
 共感覚法、婉曲法、誇張法、漸降法、
 漸層法、擬物法、直喩、隠喩、換喩、提喩、
 声喩、情報待機法、破調法、反復法、
 省略法、黙説法、現写法、逆言法、緩叙法、
 修辞疑問法、添義法

ちなみに、ここでズラッと並べたのは、
「列挙法」を使ったことになります。

本書では様々なレトリックが有名人の
文章と共に紹介されていますが、
個人的に参考になったのが
「何かに喩えるレトリック」です。

  「その人に文章のセンスがあるか、
  を簡単に見分ける方法があります。
  それは喩え上手か、ということです。
  文章のうまい人には、喩え上手な人が多い。
  何かに喩えて説明していくのが
  上手なのです。喩えられると、読む人も
  イメージがわいて理解・共感しやすい
  ものです。比喩のレトリックを意識
  すれば文章力は確実に上達します。」

この比喩、なかでも直喩の題材として
挙げられていたのが、お笑いコンビ、
ピース又吉直樹さんが芥川賞を受賞した
小説『火花』でした。

  「まぶたの上に光線が当たる。
  眉間の当たりを小さな虫が這い回る
  ような痒みを感じた」

直喩は「~のような」と表現するので、
わかりやすい比喩です。

その分、何に喩えるかでセンスが問われます。

巧みな直喩を思いつくには、2つの努力が
必要だと加藤さんは説明します。

1つは、質、量ともに記憶の引き出しの
中身を充実させること。

もう1つは、つねに自分らしい比喩の工夫に
チャレンジしてみること。

この2つを実践するには、普段から何かを
見たら、連想ゲームのように楽しんで
喩える習慣を持つといいようです。

この本から何を活かすか?

個人的には、使いたいと思っていても、
あまり上手く使えていないのが、
「問いかけ法」です。

本書には、問いかけ法を使う時の
ワンポイント・アドバイスがありました。

  「例えば、文章を書いている時、読む人を
  自分の世界に招き入れることを考えましょう。
  文章とはコミュニケーションです。
   “どう思いますか” とたずねてみたり、
   “やっぱりそうですよねえ” と同意を
  求めたり。時には読む人の疑問や反論を
  想定して問答スタイルを文中に取り入れる
  といいでしょう。そんな工夫を重ねていけば、
  読む人を飽きさせません。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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