活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

本物の思考力

2017年05月16日
問題解決・ロジカルシンキング・思考法 0
満足度★★★
付箋数:25

あなたは、直感が当たる方ですか?
それとも、直感が外れる方ですか?

もし、あなたの直感が間違うことが
多いなら、それは「インプットが足りない」
ことを意味しています。

直感とは、当てずっぽうではなく、
瞬間的な脳の総合判断の結果です。

脳を使っている自覚はありませんが、
直感は、判断するまでに時間をかけてい
ないだけです。

脳の意識部分までは信号を送らずに、
脳の無意識の部分だけで総合的に
判断しているのです。

無意識ではあるものの、判断材料は、
それまで自分の脳の中に蓄積してきた
情報量です。

だからインプットを増やしていけば、
直感が当たる確率も高くなるのです。

では、何によってインプットを増やして
いけば良いのか?

ライフネット生命会長の出口治明さんが、
一貫して述べているのは「人・本・旅」
によるインプットです。

たくさん人に会い、たくさん本を読み、
いろいろな場所に出かけて体験を重ねる
ことで、人は情報を蓄積します。

そうして得たインプットから、
「数字・ファクト・ロジック」を使って、
腹落ちするまで考え抜くことで、
本物の思考力は鍛えられる。

本物の思考力がみにつくと、ラディカルに
物事を考えられるようになります。

ラディカルな思考力とは、常識にとらわれず、
物事の根っこを掘り下げて根源的な部分から
考えられる力のことです。

ラディカルに考えると、必ず問題解決の
糸口が見えてくるようになり、
失敗することも少なくなります。

それが、本書が目指す本物の思考力です。

 ・日本は大学進学率が高い
 ・侘び、寂びが日本の伝統文化だ
 ・日本では夫婦同姓があたり前

これらの常識のように言われていることも、
「数字・ファクト・ロジック」で考えると、
単なる思い込みであることがわかります。

思い込みや固定観念に縛られてしまうと、
常識を疑うことができなくなり、
問題の本質を見誤ってしまうのです。

本書は、出口さんが長年実践している、
「人・本・旅」からインプットして、
「数字・ファクト・ロジック」をベースに
腹落ちするまで考え抜く方法を解説する本です。

「数字・ファクト・ロジック」を重視すると、
「理屈っぽくてイヤだ」、「窮屈だ」と感じる
人もいるかもしれません。

しかし、実際はむしろその逆です。

「数字・ファクト・ロジック」で考えると、
周囲の人や物事から受けるノイズが減り、
判断に迷うことが少なくなります。

常識に縛られることもないため、
自由に発想できるようになるのです。

だから、「数字・ファクト・ロジック」を
ベースにする出口さんの思考方法は、
考えることが楽しくなります。

本書では、そんな出口さんの思考方法を
実例を挙げながら詳しく解説しています。

過去の出口さんの著書と大きな違いは
ありませんが、新書版でコンパクトに
まとまっているのが良い点です。

  第1章 根拠なき「常識」が蔓延する日本
  第2章 日本の教育を再考する
  第3章 腹に落ちるまで考え抜く
  第4章 怠け癖には「仕組み化」
  第5章 構想する力

この本から何を活かすか?

出口さんは「定年制の廃止」を訴えています。

定年制の廃止で、労働力が確保できるのは、
数あるメリットの1つに過ぎません。

他にも健康寿命が延びて医療費が削減できる、
人材の流動性が高まり雇用が正常化できる
などの大きなメリットがあります。

定年という仕組みは、G7の他のどこの国も
採用していない労働慣行です。

そもそもアングロサクソン社会では、
年齢による差別は法律によって禁じられて
いるため、日本のように定年がある方が
非常識なのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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ikadoku
この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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