活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

AI経営で会社は甦る

2017年05月13日
経営・戦略 0
満足度★★★
付箋数:24

AIやIoTによって、産業構造が大きく
変わろうとしています。

こうしたAI革命によって、経営はどう変わるのか?

  「今回のブームにおいては、企業が、経営者が、
  個人が、まずはその表層的な現象に惑わされずに
  変化の本質をとらえ、生き残っていくために、
  そして願わくはそれが産業的、経済的に生み出す
  色々な意味での “稼ぐ力” を獲得していくために、
  何が問われているのか。それを提示することが
  本書の目的である。」

本書は、企業再生の第一人者、経営共創基盤
(IGPI)代表の冨山和彦さんが、AI時代の
経営について語る本です。

まず、AI革命において押さえておくべき
ことは、技術的にスゴいことと儲かることは
違うという点です。

AI技術の先端性と、ビジネス上の儲けの間には、
ほとんど相関はありません。

いくら技術が進歩してもAIはあくまで、
「道具」に過ぎないのです。

そして、AI時代は背景にある大きな潮流が
変化してきています。

それは今までとは違う2つの流れがあります。

まず1つ目は、グローバル(G)一辺倒から、
ローカル(L)への流れ。

象徴的な例として、トランプ大統領の登場や、
英国のEU離脱などにもこの流れは現れています。

2つ目は、カジュアル(C)からシリアス(S)
への流れです。

今までは、バーチャルで、サイバーで、
カジュアルな領域がデジタル革命の主領域
でした。

しかし、競争が激化したことで、
よりシリアスな領域にシフトし始めています。

医療や自動運転など人命に関わる領域や、
規制が多い金融の領域がその代表です。

今までのデジタル革命においては、
「グローバル(G)」×「カジュアル(C)」
が勝ち組でしたが、今後は、
「ローカル(L)」×「シリアス(S)」が
重要になってくるのです。

だからこそ、「L」と「S」が得意な
日本企業は、生き残れる可能性があります。

むしろ、グローバル化が遅れていて、
人材不足に陥っている日本にこそ、
大きな勝機があると冨山さんは指摘します。

移民がどんどん流入しているアメリカや
ヨーロッパでは、ローカルな経済圏での
仕事の奪い合いが起こっています。

一方、少子高齢化が急速に進みながらも、
移民を受け入れていない日本では、
今後、労働力不足が深刻な問題になります。

つまり、AIによる自動化は欧米にとっては、
簡単に受け入れられないものですが、
日本にとってはウェルカムなのです。

また、発展途上国では人を使った方が
安いし、新興国でもそれほど自動化に
対するニーズが高くありません。

世界で唯一、日本だけが国の総意として
AIやIoTに積極的にチャレンジできると
冨山さんは言います。

ただし、そんな日本に有利なAI時代でも
日本企業はいままで通りの戦略では、
生き残っていけません。

人の雇い方から、組織のあり方まで、
時代にあった経営に、変化していく
必要があるのです。

本書では、実際にどう変わるべきに
ついても細かく述べられています。

この本から何を活かすか?

リアルキャピタルからヒューマンキャピタルへ

これからは、設備やインフラへの投資よりも、
人への投資がより重要になってきます。

そのような時代では、企業買収するよりも、
人材引き抜きの方が、効果的に投資できる
ようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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