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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法

満足度★★★★
付箋数:25

  「この本は、私がヤフーの人事の責任者に
  就任した2012年から社内への浸透を進めてきた、
  1on1ミーティング(以下1on1と略します)の
  方法を記したものです。
  1on1とは簡単に言えば、 “わざわざ定期的に” 
  上司と部下との間で行う1対1の対話のことです。
  このように説明すると多くのビジネスパーソン
  は、 “面談” を想像されるのではないかと
  思います。目標や成果を確認する面談、
  報告や相談の面談など、職場では多くの面談が
  あるからです。しかし、ヤフーで行っている
  1on1は、みなさんが想像された面談とは、
  おそらく少し違います。」

本書は、ヤフー上級執行役の本間浩輔さんが、
同社で行われている「1on1」の手法を
公開した本です。

1on1の目的は、人材育成です。

1on1は、週に1回、約30分をかけて、
上司が部下に行う、「部下のための面談」です。

上司が部下を評価したり、進捗確認をする
ことが目的の面談ではありません。

 「具体的経験をする」→「内省する」
 →「教訓を引き出す」→「新しい状況に適用」

部下にとっては、この経験学習サイクルを
回す重要な機会になります。

1on1で特徴的なのは、「今日は何を話そうか」
という上司からの切り出しです。

これは上司が聞きたいことを話してもらう
のではなく、部下がテーマを決めることを
意味しています。

実際に1on1を実施するときの上司が
気をつけるポイントは以下の通りです。

  1. 部下に十分に話をしてもらう
  2. 話は最後まで聞く
  3. 上司は先に自分の考えを言わない
  4. 上司依存の関係にしない
  5. 行動で終わる

1on1は、コーティングやカウンセリングと
非常に似ていますが、大きな違いは、
これが業務上の関係の中で実施されることです。

一般的なコーティングやカウンセリングは
業務上の関係を持たない技術を持った専門家と
クライアントの間で行われます。

しかし、1on1は上司と部下の関係の中で
行われるので、部下の重要な内省の機会で
あると同時に、必要に応じて助言や
フィードバックを受けることもできます。

1on1を効果的に実施するためには、
上司が身につけるべき技術があります。

 ・まずは信頼関係を築くことから始める

 ・アクティブリスニング(傾聴)
  うなずく、相槌を打つ、
  相手が発したキーワードを繰り返す

 ・レコグニション
  無条件の肯定的な配慮で部下の学びを深める

 ・コーティング、ティーチング、フィードバック
  の3つを使い分ける

 ・「この学びを次にどこで活かすか?」
  という問いで、経験学習サイクルの最後を
  まわすための働きかけをする

本書では、実際の1on1をリアルにイメージ
してもらうために、冒頭に「マンガ」を
掲載しています。

このマンガで、良くない1on1の例と、
良い1on1の例の2パターン紹介されているので、
実際の様子がかなり具体的にわかります。

その後、会話例の背景や意図などが文章で
解説されているので、より深く理解できる
構成になっています。

また、本書の良いところは、単なる1on1の
やり方を伝えるのに留まらず、
1on1を組織全体に浸透させる仕組みに
ついても解説されている点です。

個人で1on1をやっても効果は限定的なので、
できれば組織全体で導入したい。

そのための導入ガイドにもなっています。

更に1on1を実際の運用するにあたり、
出てくるであろう質問については、
FAQが掲載されているので、事前に疑問点は
解消できるようになっています。

この本から何を活かすか?

1on1は、相手が「気の合わない苦手な部下」
であるほど効果が高いようです。

上司と部下である以上、コミュニケーションを
密にしなければならない。

頭でそうわかっていても、苦手意識があると、
つい避けたくなるのが人間です。

だからこそ、1on1という「制度」を活用して
コミュニケーションをとる。

そうすると今まで部下との間にあった
認識のギャップが埋まっていくようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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