1の力を10倍にする アライアンス仕事術
1の力を10倍にする アライアンス仕事術
(2008/05/30)
平野敦士カール 商品詳細を見る
満足度★★★★
最初に、気になった点を。
著者・平野敦士カールさんの、「カール」って何だろう
と思ったら、“米国生まれ”とのことです。
平野さんは、おサイフケータイの発案者として、
「Mr.おサイフケータイ」と呼ばれている方なんですね。
知りませんでした。
さて本題ですが、本書で平野さんは、
ある一つの能力を身につけると、なんでも実現が可能になる
「すごい能力」を紹介しています。
その能力とは何か?
アラジンの魔法のランプでも3つの願いしか叶いません。
しかし、この能力を身につけると、
いくつもの願いが叶う可能性があります。
その能力とは、「人から助けてもらう能力」。
自分ひとりで出来ることには限界があります。
しかし、その分野に詳しい人から、次々と助けてもらえさえすれば、
どんなことでも実現への道が開けていきます。
そのために、自分の想いを、みんなの想いへ変え、
多くの人を巻き込んでいく。
これが、本書の提唱するアライアンス仕事術です。
アライアンスは、一般的に企業や団体同士の連合という
ニュアンスで使われることが多いですが、
基本は“人対人”の関係として、本書では説明されています。
勉強術などにも触れているので、少し内容が薄まっていると
感じる部分もありますが、大きなプロジェクトを進める上で、
必要な考え方が、本書には詰め込まれています。 この本から何を活かすか?
「私がつくった」が成功のバロメーター。
iモードやポケモンなど、大ヒットしたものには、
「あれは、私がつくった」という人が、“大勢”いるそうです。
私は、そんなに多くの人が、「私がつくった」と言うことに、
疑いの目を持っていましたが、平野さんの説明は違います。
多くの人が、そう言うのは、
共通の想いを持って関わった人が多いから。
そう想う人が多かったからこそ、
そのプロジェクトは成功したと。
古い話しで、恐縮ですが、
昔、毛利衛さんがスペースシャトルに乗った時に、
「あのリンゴはウチで作った」という話しを、
私は何人もの農家の方から聞きました。
これも、毛利さんと同じ地元の方の、宇宙への想いがあった
ということなんですね。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
- 関連記事
-
- 反対尋問の手法に学ぶ 嘘を見破る質問力 (2008/08/15)
- 1の力を10倍にする アライアンス仕事術 (2008/07/10)
- コンサルティングの基本 (2008/06/23)