活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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定量分析の教科書

満足度★★★★
付箋数:25

もともと「定量分析」とは、試料中に
どれだけの成分が含まれているかを測る
化学分析のことを指しました。

試料の中にどんな成分が含まれているかを
調べる「定性分析」と対で使われる
化学用語でした。

そこから、ビジネスなどで一般的に
数字を使った分析のことを「定量分析」、
数字を使わない分析のことを「定性分析」
と呼ばれるようになりました。

ビジネスは、問題解決の繰り返し。

問題解決するには、解決すべきイシュー
を押さえ、そのイシューに対する
仮説を立てることから始めます。

そして仮説を検証するために、
データを集め、それを「分析」する
というサイクルを回します。

ここで行う分析の本質は「比較」すること。

比較のない分析はありません。

では、一体、どのように比較すればいいのか?

比較するには「軸」を揃えなくてはなりません。

この軸が定量分析を行う際の視点となります。

  1. インパクト → 大きさは?
  2. ギャップ  → 差異は?
  3. トレンド  → 変化は?
  4. ばらつき  → 分布は?
  5. パターン  → 法則は?

これら5つの視点で比較を行うわけですが、
そのためにデータを集約するアプローチは
3つに大別されます。

1つ目は、目で見て比較するアプローチ。
すなわちグラフ化することです。

人間は目で見る動物との言われていますので、
見て分かるようにグラフ化すること自体が、
効果的な分析なのです。

2つ目は、数字に集約して比較するアプローチ。

ここでは、多数のデータの特徴を1つの数字に
集約して比較します。

数字への集約は、データの中心が
どこにあるかを見る「代表値」への集約と、
データがどのよにバラついているかを見る
「散らばり」への集約があります。

3つ目は、数式に集約して比較するアプローチ。

数式にまとめる方法は、大きく分けると、
データから帰納的に式を求める「回帰分析」と、
データからではなく演繹的に式を求める
「モデル化」の2つがあります。

本書では、この流れでビジネスで必要な
定量分析について体系的に学びます。

グロービスの人気講座「ビジネス定量分析」を
書籍化したもので、同講座を担当する講師の
一人、鈴木健一さんが執筆しています。

本書の帯には「前提知識なし&
初学者でもきちんと学べる」と書かれています。

後半の「初学者でもきちんと学べる」
という部分は、まさにその通りだと思います。

一方、前半の「前提知識なし」の部分は
ちょっと難しい部分があるかもしれません。

回帰分析について解説するパートは、
少し統計の知識があれば問題ありませんが、
そうでなければ、雰囲気がわかる程度に
留まってしまう可能性があります。

しかし、全体的には非常に良くできた本で、
順を追って定量分析が一人で学べるように
丁寧に書かれた教科書です。

各章の最後には「章末問題」も掲載されていて、
しっかり演習できるのも非常に良い点です。

 第Ⅰ部 分析の考え方
  第1章 分析の本質
  第2章 分析と仮説思考
  第3章 分析の5つの視点(比較の軸)
 第Ⅱ部
  第4章 目で見て「比較」してみる(グラフ)
  第5章 数字に集約して「比較」してみる
  第6章 数式に集約して「比較」してみる
    (回帰分析とモデル化)
  付録 回帰分析に関する補遺

この本から何を活かすか?

  愛の値段はいくらか?

いきなり、女性にこんな質問をしても
「お金には換算できない」と言われるでしょう。

そこで、アクサ生命が行った調査では、
面白いアプローチ方法で、働く独身女性の
本音を探り、愛の値段を明らかにしました。

最初に質問したのは、男性に求める理想年収です。

この結果で、男性に求める理想の平均年収は
552万円となりました。

次にもう1つ質問しました。

 「心から愛せる相手が現れたとします。
 その男性の年収が、理想の年収から
 最低いくらまで減っても
 結婚することができますか?」

この質問の回答は平均270万円でした。

この2つの結果から「愛の値段」は次の式で
求めることができます。

男性に求める年収-愛する人に求める年収
=552万円-270万円=282万円

これが女性が考える1年間の愛の値段です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 07:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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