活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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人もチームもすぐ動く ANAの教え方

満足度★★★
付箋数:24

  「本書はANAのベテランスタッフたちに取材し、
  彼らが先輩から伝えられ、後輩に伝えてきた
   “教え方のコツ” を、1冊にまとめたものです。」

本書は、ANAビジネスソリューションによる
シリーズ第3弾。

第1弾が2014年7月刊行の『ANAの口ぐせ』で、
第2弾が2015年12月刊行の『ANAの気づかい』です。

ANAビジネスソリューションとは、ANAグループの
ノウハウを活かし、研修事業、人材派遣業を行う
ANAホールディングスの100%子会社です。

  「 “先輩は、後輩が自律成長するための
  サポーターである” 
  これが、ANAの教え方の基本です。
  私たちの会社においては、先輩は後輩を
   “動かす” のでもなく “引っ張る” のでもなく、
  サポートすることに重きをおいています。
  なぜ、ANAでは先輩がサポート役に徹する
  のでしょうか?
  その理由は、自分以外の人を育てない限り、
  会社は絶対に成長しないからです。」

本書に書かれている内容は、「あたり前」
過ぎるぐらい、あたり前の話しです。

しかし、実際の人を育てる現場では、
その「あたり前」がなかなかできません。

いかにその「あたり前」を1つ1つ拾い上げて
腹落ちするように、後輩を指導するか。

ミスしないことが当然の職場において、
いかにスタッフのモチベーションを維持するか。

こういった点に、大きな組織を動かしてきた
ANAグループの経験と叡智が詰め込まれている
ように感じました。

ANAグループが人財育成の際に、最も大切に
していることが、社員1人ひとりの「自律」を
促すことです。

自律とは、自分自身で成長の過程を考えて
意欲的に成長することを意味します。

なぜ、自律を重視するかというと、
ANAの置かれている空港や飛行機という
職場環境では、「臨機応変な対応」と
「意思決定のスピード」が常に求められて
いるからです。

状況によってお客様ごとに正解が異なり、
先輩に聞いていると判断が遅くなってしまう
こともあります。

その時の状況から、最善と思えることを
自分で判断して、すぐに行動することが
求められているのです。

だからこそ、ANAでは自分で考えて行動できる
自律的な人財の育成を重視しています。

先輩が後輩をトップダウンで指導する方法は、
すぐに仕事を覚えるという点で短期的には
効果を発揮します。

しかし、それだけを続けていると、
言われたことを言われたとおりにしかできない
「他律」の人に育ってしまう可能性があります。

求められているのは、1教えて10考えられる、
言われなくても、自分で成長することが
できる人財です。

ANAのように現場での対応力が必要な職場では、
一見遠回りに視える「後輩をサポートする」
という方法論が長期的に見て、自律的な人財を
育てる点では最も有効だったのです。

  第1章 ANAの先輩は、後輩の「サポーター」
  第2章 ANAの先輩は、思い切って「任せる」
  第3章 ANAの先輩は、一人を「チーム」で育てる
  第4章 ANAの先輩は、「ほめる、叱る」に
     心を込める
  第5章 ANAの先輩は、自分自身も「教わる」

本書は、行間も広く文字数も詰まった感じが
しないので、非常に簡単なことが書いてある
ように見えます。

しかし、意外と、と言っては失礼ですが、
個人的には非常にシックリくる内容が
多かったように思えます。

私は、このシリーズを読むのが初だったので、
ANAビジネスソリューションの第1弾と第2弾の
本も読んでみようと思いました。

この本から何を活かすか?

ANAグループではPDCAサイクルの最後に、
もうひとつ「S」という工程を加えています。

「S」とは、「Share(共有)」する工程。

ひとつのチームがPDCAサイクルによって得た
知見や情報を、他チームも活用できるように
して、共有知を蓄積しているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 組織・社内教育・コーチング | 06:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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