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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」

満足度:★★★★
付箋数:25

ライフネット生命会長の出口治明さんは、
価値観の押しつけることが大嫌いなため、
基本的に「この本を読みなさい」と
人に勧めることはありません。

しかし、同社社長の岩瀬大輔さんには、
唯一「これを読め」と勧めた本があります。

それが本書で紹介される『貞観政要』。

『貞観政要』は、唐の時代に編纂された
第2代皇帝、太宗・李世民さんの言行録です。

ちなみに、太宗とは、創業者に次ぐ功績が
あった皇帝に与えられる廟号。

貞観とは、当時の年号のことで、中国史上、
もっとも国内が治まった時代のひとつと
言われます。

政要とは、読んで字のごとく、政治の要諦
という意味です。

『貞観政要』は、太宗と臣下の政治上の
議論や問答が、全10巻40編の中に
まとめられたもの。

  「『貞観政要』に書かれた治世(マネジメント)
  の方法論は、普遍的です。わが国でも、
  鎌倉時代には北条政子が、江戸時代には
  徳川家康が、そして明治時代には明治天皇が
  愛読したといわれていることからもわかる
  ように、『貞観政要』の中には、時代を
  超えても変わらいリーダーシップのすべてが
  語られているのです。
  本書では『貞観政要』全10巻40編の中から、
  マネジメントの原理原則が語られている
  部分を厳選、抜粋しました。」

李世民さんは、西暦627年に父の譲位を受けて、
唐の第2代皇帝として即位します。

唐の創業は父である高祖・李淵さんでしたが、
挙兵を勧めたのも、軍隊を率いて隋を滅ぼし、
中国全土を統一したのも李世民さんでした。

そこから唐は約300年にわたり中国を支配し、
中央アジアの草原地帯をも支配する
大帝国になりました。

唐は、日本にも政治・文化面で、
多大な影響を与えました。

日本から最初に遣唐使が送られたのも、
李世民さんの時代です。

李世民さんの治世は、「貞観の治」と呼ばれ、
君主政治の理想「盛世」と称えられます。

盛世と呼ばれる時代は、長い中国の歴史の
中でも、わずか4回しかないそうです。

李世民さんは、中国史上有数の名君の名君
として、今も語り継がれているのです。

  「『貞観政要』は、ビジネスにおける最良の
  ケーススタディです。この本を読めば、
  人間と人間がつくる社会はどのようなものか、
  皇帝(リーダー)と臣下(部下、フォロアー)
  の関係はどうあるべきか、理想のリーダーに
  なるためには何をなすべきかを予行演習
  することができます。」

出口さんが、『貞観政要』を読み解いて、
組織のマネジメントを考える上で、大切な
ポイントとして挙げたのが次の5つです。

  1. 組織はリーダーの器以上のことは
   何一つできない。

  2. リーダーは、自分にとって都合の悪い
   ことを言ってくれる部下をそばに置くべき。

  3. 部下は、茶坊主になってはいけない。
   上司におもねってはならない。

  4. リーダーが舟で、部下が水。
   舟は水次第で、安定もすれば転覆もする。

  5. リーダーは常に勉強し続けなければいけない。

並外れた読書家でもある出口さんが、
帝王学の教科書・リーダー論の集大成として、
座右の書としている『貞観政要』。

本来は原典である『貞観政要 新釈漢文大系』を
読むべきなのかもしれません。

しかし、それはかなりハードルが高いので、
現代のビジネスシーンに照らし合わせて
わかりやすく解説された本書で学ぶことが
オススメです。

この本から何を活かすか?

  リーダーが持つべき「3つの鏡」

『貞観政要』の中には、正しい意思決定を
するために、次の「三鏡」を持つべき
という教えがあります。

三鏡とは、銅・歴史・人の3つの鏡です。

  銅の鏡で、自分を映し、部下が自然に
  ついてくる「いい表情」をしているかを
  チェックする。

  歴史の鏡で、過去に照らして将来に備える。

  人の鏡で、厳しい直言や諫言をしてくれる
  部下を大切にする。

出口さんのマネジメントでも、常に、
この「三鏡」が意識されているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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