頭がよくなる 謎解き 理科ドリル/社会ドリル
付箋数:21
小川大介さんが代表を務める
中学受験専門個別指導教室SS-1さんより
献本いただきました。ありがとうございます。
今回紹介するのは、かんき出版から刊行された
「頭がよくなる謎解きドリル」シリーズの
理科編と社会編の2冊です。
理科編を執筆するのは、SS-1副代表として、
さまざまなメディアで教育に関する
情報発信をする辻義夫さん。
「実は、本書を執筆した理由は2つあります。
1つは、私がかかわる中学受験の世界に限らず、
“理科の楽しさがわからない” という
お子さんが増えていると感じることが
多くなったからです。(中略)
もう1つの理由は、 “中学受験の勉強は
知識偏重の詰め込み型” という考えが、
あらゆる中学校の入試問題に当てはまるかの
ように誤解されている風潮があることです。」
社会編を執筆するのは、SS-1社会教科主任で、
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」で
主任相談員も務める馬屋原吉博さん。
「 “考える”と は、“突飛な発想をする”
ということではありません。
“考える” とは、 “複数の知識を正しく
組み合わせる” ことです。
この本の、特に後半の60題は、社会に関係する
様々な謎を、複数のヒントを使って
解き明かしていく問題です。解き進めていく
だけで、新しい知識を手に入れつつ、
それらをつなげていくという貴重な体験を
重ねていくことができます。」
どちらのドリルもパート1が思考の土台を
身につけるための知識問題編で、
パート2がパート1の知識をベースに
とことん考える思考問題編となっています。
タイトルに「謎解き」と入っている通り、
問題集というよりもクイズを解いている
感覚に近いドリルです。
著者お二人は難関中学に多くの合格者を
輩出する中学受験専門教室の指導者ですが、
本書は、中学受験専用の問題集ではありません。
もちろん、中学受験に必要な力が身につく
ように考えられていますが、受験しない
お子さん、あるいは大人が読んでも
楽しみながら思考力が鍛えられるように
書かれています。
では、各1問ずつドリルに掲載されている
問題を紹介します。
理科-知識問題編-人体 Q25.
ヒトと他の動物を比べると、骨格に次の
ような違いがあります。この違いは、ヒトが
あることをするのに大きく関係があります。
それは何?
1. 頭の骨が大きい
2. 骨ばんが大きい
3. かかとの骨が大きい
社会-知識問題編-地理 Q5.
北海道の都市で海に近い札幌市と海から遠い
旭川市、1月がより寒いのはどちらでしょうか?
A. 海から近い札幌市
B. 海から遠い旭川市
(解答は記事の最後に掲載します)
ここではスペースの関係から知識問題の
紹介に留めておきましたが、それでも単に
知っているか、知らないかを問うのではなく、
「なるほど」と思えるような問題と解説が
掲載されています。
子どもにとっては、勉強している感覚が少なく、
ワクワクしながら知識や考える力を
身につけられる本だと思います。
私も全部の問題は解いていませんが、
いくつか解いてみると、つい面白くなって
先に進みたくなりました。

理科-知識問題編-人体 Q25.解答
解答:二足歩行
背骨が縦になっていることで、四足歩行の動物に
比べて大きな頭を支えることができるんですね。
社会-知識問題編-地理 Q5.
解答:B
一般的に、液体は「温まりにくく、冷めにくい」、
個体には「温まりやすく、冷めにくい」という
特徴があります。そのため、冬は海の近くに
ある札幌市よりも、内陸部にある旭川市の方が
寒くなります。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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