やり抜く力 GRIT(グリット)
付箋数:24
成功する人と、失敗する人の違いは何か?
それは、生まれながらに持っていた
「才能」ではありません。
重要なのは、最後まで「やり抜く力」です。
このやり抜く力のことをGRIT(グリット)と
呼びます。
偉業を達成するには、才能よりもグリットが
重要であることを科学的に突き止めたことで、
2013年にマッカーサー賞を受賞したのが、
本書の著者、アンジェラ・ダックワースさん
です。
ちなみに、マッカーサー賞とは、分野を問わず
「人並み外れた独創性、創造性探究への献身、
顕著な自己実現能力」を発揮した人に贈られる
アメリカ国民を対象とした賞で、ノーベル賞に
匹敵するほどの栄誉ある賞と言われます。
「やり抜く力」は「情熱」と「粘り強さ」の
2つの要素でできています。
あなたの「やり抜く力」がどの程度あるかを、
こらから紹介するグリット・スケールと
呼ばれる簡単なテストで調べてみましょう。
次の各5項目に、同僚や友人、家族と比べて
どうか、または、たいていの人と比べて
どうかをあまり考え込まずに答えてください。
<情熱>
5、4、3、2、1の5段階評価でスコアを付け、
まったく当てはまらないを「5」、
非常に当てはまるを「1」とします。
・新しいアイディアやプロジェクトが出て
くると、ついそちらに気を取られてしまう。
・目標を設定しても、すぐべつの目標に
乗り換えることが多い
・達成まで何ヶ月もかかることに、ずっと
集中して取り組むことがなかなかできない。
・興味の対象が毎年のように変わる。
・アイディアやプロジェクトに夢中になっても、
すぐに興味を失ってしまったことがある。
<粘り強さ>
同じく5段階評価ですが、先ほどとは逆に、
まったく当てはまらないを「1」、
非常に当てはまるを「5」とします。
・私は挫折をしてもめげない。
簡単にはあきらめない。
・私は努力家だ。
・一度始めたことは、必ずやり遂げる。
・私は勤勉だ。絶対にあきらめない。
・重要な課題を克服するために、
挫折を乗り越えた経験がある。
すべての項目に5段階で答えたら、
「情熱」、「粘り強さ」それぞれを5で割って
平均を出します。
数値が高ければ高いほど、「やり抜く力」が
あることになります。
アメリカ人の成人の平均は3.8。
スコアの目安は、下位20%の人のスコアは3.0、
下位40%の人は3.5です。
上位は30%で4.1、上位20%は4.3、
上位10%は4.5、上位5%は4.7です。
もし、あなたのスコアが4.1なら、
上位30%に入るので、全体の70%の人
よりも「やり抜く力」が強いことになります。
ちなみに、ダックワースさんは本書を
執筆中にこのテストをやったところ、
「情熱」は4.2で、「粘り強さ」は4.6の
スコアだったそうです。
「やり抜く力」は、伸ばすことができます。
その方法は2つあり、1つは「内側から伸ばす」
方法で、もう1つは「外側から伸ばす」方法。
内側から伸ばす方法は、興味を掘り下げる、
自分のスキルを上回る目標を設定しては
それをクリアする練習を習慣化するなど。
外側から伸ばす方法では、親、コーチ、教師、
上司、メンター、友人など周りの人々の力を
利用します。
本書はあなたの「やり抜く力」を高める方法を
解説するだけでなく、子どもの「やり抜く力」
を高める子育て方法にも言及しています。

少し前のものになりますが、ダックワースさんが
TEDでスピーチした映像がこちらです。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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