活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

結果から原因を推理する 「超」入門 ベイズ統計

満足度★★★
付箋数:17

  「ベイズ統計は、18世紀英国の牧師であり
  数学者だったトーマス・ベイズの書き遺した
  遺稿を、ベイズの友人リチャード・プライスが
  整理し、さらにピエールラプラスが
   “ベイズの定理” としてまとめた式が、
  出発点となっています。
  ベイズ統計とは何なのでようか?
  多少の誤解は恐れず、簡潔に紹介するなら、
   “原因の確率を結果から予測する” 
  ための統計が、ベイズ統計です。」

スパムメールの振り分けやマーケティング、
将棋を指す人工知能など、様々な分野で
応用されているベイズ統計。

近年注目を集めている新しい統計学です。

ベイズ統計の特徴は3つあります。

1つ目は、通常、数値化できないものも
数値にして計算できること。

2つ目は、少ないデータ量であっても、
その時点での結論を出すことができること。

3つ目は、原因と結果という因果関係に対し、
関係性を明らかに計算できること。

厳密さを要求される数学においては、
かなり柔軟な発想をするために、
当初、数学者から何度も攻撃され、
受け入れられるまでに時間がかかりました。

しかし、現在では、パターン認識、
有向グラフを使ったネットワーク、
情報検索、医学的診断などの分野で応用され、
注目を浴びています。

  「この本は、ある犯罪の捜査をめぐる愉快な
  ストーリーを読みながら、ベイズ統計の
  一番重要な出発点であるベイズの定理を
  中心に、学んでいきます。
  ストーリーの舞台は、ベイズの故郷でもある
  英国に設定しました。」

著者は統計コンサルタント、統計アナリスト
の石村貞夫さんです。

第Ⅰ部の推理編では、ロンドン郊外の
静かな田舎町で起きた殺人事件を追う、
ミステリー仕立てのストーリーで
ベイズ統計を学びます。

美しいオープンガーデンで起きた、
悲惨な殺人事件。

それをスコットランド・ヤード殺人課の
ベイズ警部がベイズ統計を使って
犯人の絞り込みを行います。

殺人事件を捜査する大枠に、
図表を組み込んで、確率計算をしながら、
ベイズ統計の概念を理解する構成です。

見て直感的に理解できるように配慮されて
いるものの、物語をさらさらと読むだけで
理解できる訳ではありません。

超入門と言えど、手を動かして考えないと、
分かるようにはならないと思います。

ストーリーを楽しみながら学べるかどうかは、
ちょっと微妙な感じがしました。

第Ⅱ部は数学編と題して、ベイズの定理を
少し教科書的にまとめて、応用例として、
有名なモンティ・ホール問題を紹介しています。

本書のウリではありませんが、個人的には、
この第Ⅱ部がスッキリとまとまっていて、
わかりやすく読めました。

ちなみに、モンティ・ホール問題とは、
アメリカのゲームショー番組で行われた
以下のゲームに関する論争です。

プレーヤーの前に閉まった3つのドアがあります。

1つのドアの後ろには新車があり、
2つのドアの後ろにはヤギがいます。

プレーヤーは新車のドアを当てると、
景品の新車がもらえます。

プレーヤーが1つのドアを選択した後、
司会のモンティ・ホールさんが残りの
ドアのうちヤギがいるドアを開けて見せます。

ここでプレーヤーは、最初に選んだドアを、
残っている開けられていないドアに
変更してもよいと言われます。

この時、プレーヤーはドアを変更すべきか?
という問題です。

肌で感じる確率と実際の確率に
違いがあるため、大きな論争になりました。

本書では、ベイズ統計使って正しい確率を
計算する過程が解説されています。

この本から何を活かすか?

条件付き確率では、過去に早稲田大学の
文学部で出された入試問題が有名です。

  「5回に1回の割合で帽子を忘れる癖のある
  K君が、正月に A、B、C 3軒を順に年始回りを
  して家に帰ったとき、帽子を忘れてきたことに
  気がついた。
  2軒目の家Bに忘れてきた確率を求めよ。」

ちなみに答えは、20/61です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 数学 | 06:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2938-14e1355d

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT